英ロックバンド、クイーンのギタリスト、ブライアン・メイ(74)が、新型コロナウイルスに感染したことをSNSで明かした。

反ワクチンを表明した世界的に有名なギタリストでシンガソングライターのエリック・クラプトンを批判したこともあるメイは、3回目のワクチン接種も済ませていたというが、妻とともに感染してしまったという。

メイは自身のインスタグラムに陽性反応を示す検査結果の写真とともに、「ショッキングな日がついに来てしまった。恐ろしい二重の赤い線。絶対に同情はしないでください。最悪の数日でした。でも、私は大丈夫です」とつづり、クリスマスが台無しにならないよう感染に気をつけて過ごすよう呼びかけた。

コロナ禍になってからこの2年近く感染予防を徹底してあまり出かけないようにしていたというメイは、その後も動画を公開し、11日に妻と友人らと誕生日ランチに出かけたことが間違いだったと語った。

全員が3回目のワクチン接種をしており、当日の朝の検査でも陰性が確認されていたのでリスクがあるのは分かっていたが、安全だと考えてしまったとメイ。しかし、その2日後に風邪のような症状が出始めたといい、参加者の8人が陽性だと分かったことで検査をした結果、自分たち夫妻も陽性反応が出たと明かした。

自宅で隔離中のメイは、3回のワクチン接種を終えていたことが助けになっていると感じるなどとその後も投稿を続け、症状などを定期報告している。19日には8日目の検査結果の写真を投稿し、まだ赤い線が弱いながらも2本見えることから体内でウイルスの戦いが依然として進行中であるとつづっている。

英国では18日にオミクロン株の新規感染者が1万人を超えており、メイも「オミクロン株は伝染力が高く、驚くべき速度で感染が広がっている」と注意喚起している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)