“楽器を持たないパンクバンド”の女性6人組グループ、BiSHが24日、日本テレビ系「スッキリ」に生出演し、解散を発表した。

この日は午前8時から「THiS is FOR BiSH」と題して、生配信クリスマスライブを、15年に初めて単独ライブを行った思い入れのあるライブハウス「中野heavy sick ZERO」で開催。同所からの中継でセントチヒロ・チッチは「私たちBiSHは2023年で解散します」と、グループの新たな出発を清掃員(BiSHファンのこと)に告げた。

解散する理由を加藤浩次から聞かれると、チッチは「BiSHの生きる道として、ずっと前から決めていました」と明かした。BiSHからの「プロミス(約束)」として、解散までに12カ月連続リリースや全国ライブハウスツアー、未開催地ホールツアーなどを行っていくといい、チッチは「23年までは愛を届けていきたいと思います。個性もバラバラですが、この期間もBiSHらしくいろいろなことをやっていこうと思っているので、それも楽しみに待っていて」と呼びかけた。

メンバーは涙を浮かべながら思いも語った。ハシヤスメ・アツコは「これからも全力で届けていきます」。アユニ・Dは「BiSHを愛してくださった皆さんに、その愛を返していきたい」。モモコグミカンパニーは「これからまた再出発する気持ちでBiSHを届けていきます」。リンリンは「ぶっ倒れる勢いで愛をぶつけていきたい」。アイナ・ジ・エンドは「私はBiSHが大好き。終わることが決まっただけ、気持ちは永遠」と誓った。

この日のライブでは、オープニングから「BiSH-星が瞬く夜に-」を3回連続で披露すると、セントチヒロ・チッチは「今日は初心に戻って、いっぱいいっぱい届けていこうと思います」と話しながら、「清掃員~!」と何度もさけびながら、早朝にも関わらず、パワフルなパフォーマンスを届けた。

同グループは、アイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、モモコグミカンパニー、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・D(年齢非公表)による6人組で、「楽器を持たないパンクバンド」として15年に結成され、16年5月にシングル「DEADMAN」でメジャーデビュー。型破りなライブパフォーマンスを武器に人気を集め、著名人にファンが多いことも知られている。今年大みそかの「第72回NHK紅白歌合戦」(午後7時30分)にも初出場が決まっている。