女優上白石萌歌(21)が、米人気映画のシリーズ最新作「ゴーストバスターズ/アフターライフ」(ジェイソン・ライトマン監督、2月4日公開)で、主人公の吹き替え声優を務めることが11日、分かった。実写、ハリウッド作品の吹き替えは初挑戦となる。

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研究者たちが幽霊退治で活躍する「ゴーストバスターズ」シリーズは、84年に第1作、89年に続編が公開され、日本でも大ヒットした。上白石が吹き替えを務めるのは、最新作の主人公フィービー。初代ゴーストバスターズの一員スペングラー博士の孫で、祖父の遺志を受け継ぐ設定だ。

第1~2作は、上白石いわく「両親がドンピシャ世代」。両親と一緒に見たそうで「キャラクターのいとおしさと、ギャグ要素、発想のユニークさに胸をガシリとつかまれたのを覚えています。テーマソングを何日も口ずさんでいました」と振り返った。

大ヒットシリーズで、思い出もある。オファーを受け、喜びと同時に「本当に私でよいのだろうか?」というプレシャーが湧き上がった。これまでアニメ映画「未来のミライ」「劇場版ポケットモンスター ココ」で声優を務めた経験があるが、実写かつ海外作品ならではの難しさも感じた。

上白石は「息遣いや表情、声のトーンを合わせることが難しかったです。言語の違いもあり、独特な言い回しを自分の中に落とし込むのにも苦労しました。何度もお芝居を見て、感情の流れが同期できるように努めました」と話した。

研究と練習の成果もあり「フィービーと心の動きがリンクできた時はとてもやりがいを感じました」とし、映らなくても体全体を使ったことで「声も乗っているはず」と自信を見せた。

ゴーストバスターズ愛は一層アップしたようで「できることなら出演したい。プロトンパックを構えてみたい」と、幽霊退治の装置への興味も示した。

春には、NHK朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」が始まるほか、映画やadieu名義での歌手活動も控える。多忙な毎日だが「映画館に行って映画を見るのが大好き。最近はホラーのジャンルが気になっています」と話している。