俳優高嶋政宏(56)が25日、劇団☆新感線42周年興行・春公演「いのうえ歌舞伎『神州無頼街』」の制作発表に出席し、念願の新感線公演出演を喜んだ。

高嶋は「昨日は興奮して寝られませんでした。新感線に出るのが夢でしたからね。もう神ですから。ずーっと出たかったんですよ」と興奮気味に語った。実はこれまでも2度オファーを受けていたが、出演がかなっていなかったことも明かし「1回目はデビュー当時。当時は掛け持ちの概念がなくて、僕には無理だと。2回目は何で1回断ったのにまた声かけてくれたんだと感動しましたが、とあるミュージカルとかぶっていて。あの長くやっていたミュージカルと」と話して笑わせた。

喜びは稽古にも表れているといい、「うれしくて、最初の稽古の時に、動きを(作家の)いのうえ(ひでのり)さんがつけるんだけど、うしろにぴたっとついて、いのうえさんが右向いたら右向いて。もうお尻も出しますよ」と冗舌に語り、再び笑いを誘った。

今回は新感線5度目の出演となる松雪泰子(49)と悪役の夫婦を演じる。高嶋は松雪から同劇団公演に臨むにあたってのアドバイスを聞いたといい「『いのうえさんがつける動きを死ぬ気で頑張る。それだけです』と言われました」と明かした。松雪は「楽曲もすてきで聞き応えがあり、いいものばかり。楽しんでいただけると思います。私は初の悪役ですので、思いっきり暴れたいと思います」と語った。

今作は2020年に上演を予定していたがコロナ禍で延期を余儀なくされ、約2年ぶりの開催となる。制作発表には高嶋、松雪のほか、主演の福士蒼汰(28)、宮野真守(38)、演出のいのうえひでのり氏(62)も登壇した。出席予定だった作家の中島かずき氏(62)は新型コロナウイルス感染のため欠席となった。