長谷川博己(44)が6月公開の主演映画「はい、泳げません」(渡辺謙作監督)で、綾瀬はるか(36)と映画初共演を果たすことが3日、分かった。泳げない堅物男と、風変わりな女性水泳コーチの交流をユーモアたっぷりに描く。

ノンフィクション作家、高橋秀実氏による同名エッセーを映画化。長谷川は、カナヅチで顔を水につけることすらできない哲学者・小鳥遊雄司を演じる。理屈をこねて水を避け続けてきたが、綾瀬ふんする泳ぎ以外は不器用な水泳コーチ・薄原静香に強引に入会を勧められ、教室に通うようになる。大騒ぎしながらも水を恐れるきっかけになった過去と向き合い、泳ぎを通して再生していく。

2人は13年放送の綾瀬主演NHK大河ドラマ「八重の桜」で夫婦役を演じた。約8年ぶりの共演となったが、長谷川は綾瀬について「ますます華やかさやおおらかさが増して素晴らしい女優さんになられた」としみじみ。綾瀬演じる静香コーチについても「持ち前の天使的とも言える存在感がマッチしていてとても印象的で作品に深みが増しました」と魅力を語る。ほぼプール内での撮影だったという綾瀬は「(撮影が)終わる頃にはすっかり水の中が、水泳が大好きになっていました」と笑顔。水を怖がる長谷川のコミカルな演技についても「とてもいとおしく、ずっとお芝居を見ていたくなりました」と話している。

自身も泳げないという渡辺監督は、「この原作を映画にするのは俺しかいない」と奮起。配役についても「泳げない哲学者。この字面だけでジャスト長谷川博己!」、綾瀬についても「うわさにたがわぬ天然ぶりと端正なスタイルに、ここに静香コーチいるじゃん!」と、はまりっぷりに自信を見せている。