NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の第67話が4日に放送された。

※以下ネタばれを含みます。

あらすじは、映画村でひなた(新津ちせ)はビリー(幸本澄樹)と運命的な出会いをした。しかしビリーの話す英語が理解できない。クラスメートの小夜子がビリーと話す。映画村から帰ったひなたは、小夜子のように英語が話せるようになりたいと思うようになった。

ただ、回転焼きの売り上げが落ち込んでいる今、大月家には英語教室に通うようなお金はなかった。しかし、錠一郎(オダギリジョー)に相談したところ、「お父ちゃんに任せろ」と頼りがいのあるせりふが。と、錠一郎がポケットから取り出した札束を見たひなたは喜ぶが、それは福引券の補助券だった。しかも1枚足りなかった。ひなたは小遣い稼ぎに空き瓶拾いをするが、吉之丞と一升瓶を取り合ってケガをしてしまう。るい(深津絵里)は心配したが大したケガではなく、ホッとする。おわびに吉右衛門(堀部圭亮)が福引券の補助券をくれた。それで福引きを引き、古いラジオが当たる。つけてみると、そこから流れて来たのは「証城寺の狸囃子」だった。るいは幼い頃に母安子(上白石萌音)と楽しく聞いた、証城寺の狸囃子のメロディーにのった「カムカムエヴリバディ」の英語会話を思い出す。調べてみると、その英語会話は今でも放送していることが分かった。

ツイッターでは「旗本退屈男」がトレンド入りした。るいはひなたのケガを心配するが、大したことがなくてホッとする。その夜、るいは自分の額の傷にさわる。大阪編で、安子とおはぎを売りに行っていたときに、交通事故で負ったものだった。その後も心の傷として残り、るいを苦しめていた。ひなたはその傷に触れて「お母ちゃんのこれ、旗本退屈男みたいでかっこええなあ」と無邪気に笑顔を見せた。

ツイッターには「ひなた、いいこと言うなぁ」「ひなたちゃんにおでこの傷がかっこいいと言われて、少しは救われたかな?」「ひなたが額の傷に違和感をもたないのは『時代劇』のお陰だろう」「るい、これでなんか救われへん?」などとの言葉がツイッターに並んだ。

大阪編で母安子(上白石萌音)を拒絶したときに「アイ、ヘイト、ユー」と衝撃の言葉を発したときに見せた額の傷。心の傷跡とともに、錠一郎との天真らんまんな子ども、ひなたによって浄化されていこうとしていることを感じる内容だった。

同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。