2009年に急死した歌手マイケル・ジャクソンさんの半生を歌とダンスで描いたブロードウェーミュージカル「MJ:ザ・ミュージカル」が1日、米ニューヨークのニール・サイモン劇場で初演を迎え、3人の子供たちがそろって鑑賞した。

長男プリンスさん(24)、モデルで歌手のパリス(23)、次男ブランケットさん(19)が、公の場にそろって登場するのはまれで、集まった観客からは大きな歓声が上がった。3人がこれまで公の場にそろって姿を見せたのは、父マイケルさんの追悼式やハリウッドのチャイニーズ劇場前に手形と足形を刻む式典など数えるほどしかなく、久々の3ショットでファンを喜ばせた。

プリンスさんとパリスは同じリムジンで会場入りし、手をつないで初演前に行われたレッドカーペットに登場。レッドカーペットにはスパイク・リー監督や俳優ジェフリー・オーウェンズらマイケルさんと親交のあった人たちの姿もあり、いとこの歌手T.J.ジャクソンと談笑する姿も見られた。めったに公の場に姿を見せないブランケットさんは、レッドカーペットでの記念撮影には参加しなかったものの、会場で兄姉と合流して一緒に観劇。終演後は3人一緒に会場を後にし、その成長ぶりがSNSで話題になっている。

「MJ:ザ・ミュージカル」は、キング・オブ・ポップと呼ばれたマイケルさんが1992年に行った公演「デンジャラス・ツアー」に向けたリハーサルに焦点を当てたもので、「ビートイット」「ビリージーン」などえりすぐりの名曲25曲をライブで楽しめるだけでなく、観客は舞台裏も体感することができると話題のミュージカル。(ロサンゼルス=千歳香奈子)