日本舞踊吾妻流の宗家吾妻徳穂と、長男の家元吾妻徳陽が18日、都内で「徳穂・徳陽の會」(4月28日、東京・国立劇場小劇場)の制作発表会見を行った。親子での会は初めて。

歌舞伎俳優中村壱太郎としても活躍する徳陽は、コロナ禍で日本舞踊の発表の場も激減したことを振り返り「止まっていては何も始まらないと思って、(会の開催を)母に相談した」と話した。

来年5月28日には先代徳穂の二十七回忌と、吾妻流再興90周年を記念した会を開くとし、徳穂は「来年の会に向けても精進したい」とした。

演目は徳穂と特別出演の花柳寿輔が「賤機帯(しずはたおび)」を、徳陽が「楠公」「娘道成寺」を踊る。