吉永小百合(77)が29日、都内で行われたキリン新スプリングバレー完成披露発表会に出席した。

吉永は17日から全国でオンエア中のキリンビールのCM「キリンビールが、もう一度始まる。ティザー篇」に出演中だが、このほど、新スプリングバレーのアンバサダーにも就任し、29日からオンエアの新CMに出演している。 キリンビールのCMへの出演は、米俳優ハリソン・フォード(79)と共演を果たした、94年のキリン ラガービールのCM以来18年ぶりであることが話題となっている。吉永は「ラガーって言うから、もしかしたら(愛好する)ラグビーの、ラガーマンのラガーかなと思ってやらせていただいたら全然、違いまして」とオファーを受けた当時の勘違いを、笑いながら明かした。その上で「あの時は、ハリソン・フォードさんと共演することが出来て…もう、それは、それは思い出に残っています」と笑顔で振り返った。 フォードと共演したCMの撮影当時は、水泳にのめり込んでいたといい「20人くらいの仲間たちと年2回の合宿で、プールで泳ぎまくっていました。練習を終えて、みんなでいただくビールは、こんなにおいしいんだと思いました。正直な話、それまで、あまりビールを飲んでいなかった。記録会で、最後の年に自己ベストで泳げた時は、格別においしかった」と振り返った。その上で「みんなで乾杯って言って飲むということは…とても、とても幸せなこと。今、そういうことが、なかなかしにくくなっていますけれども、これからも少しずつ、みんなでそういう思いを共有したい」と、コロナ禍で飲みの機会が減っている、昨今の状況が1日も早く改善することを願った。 CMの出演オファーは「去年の秋にお話をいただいた」という。「私で良いんでしょうか? という思いがして。『スプリングバレー』というネーミングが、とってもすてきですよね。それで買って、家でいただいてみたら、とっても柔らかくておいしかった。だから、ぜひやらせていただきたいと思った」と、自ら味を確認した上で、心から味に納得した上で受けたという。CMには朝日の中を歩くシーンがあり「撮影は、朝焼けの中から、私が歩いて出てくるというシーンだったので、始まるという漢字が出たのではないでしょうか」と語った。 この日は、キリンビールの田山智広マスターブリュワーと対談し、乾杯の音頭を取って試飲した。吉永は缶を手に、スッと飲み「う~~ん…まろやかです」と頭上を見上げて、至福の表情を浮かべた。田山氏から「1年前、ホップは4種類でスタートした。チェコ、ドイツ、米国…今回、日本のを加えた。奥ゆかしい、しっかりした、穏やかなかんきつの風味が付与され洗練な苦味」と、日本産のホップを加えたリニューアルポイントを聞くと「私もホップしたい」と笑みを浮かべた。 さらに、ビールが構想10年の末に出来上がったと聞くと「映画も構想10年は、なかなかないですからね。ものを作っていく、というのは大変なことですね。(映画俳優という自身の仕事にも)通じますし、見習いたい」と口にした。これには田山氏も「めっそうもないです。プロセスを楽しいながら、お客さまの笑みを思い浮かべながらやってます」と恐縮した。吉永は「それがすてき…とってもいいわ!! 素晴らしいことです」と絶賛した。 吉永は、最後に「このビールが末永く皆様に愛されるようにと願っております。そして今、困難な状況の中で懸命に耐えている方たちにも、1日も早く本当の春が訪れますようにと祈りながら、ごあいさつに代えさせていただきます」とあいさつした。