沢口靖子(56)長澤まさみ(34)らを輩出した「東宝シンデレラオーディション」が今年、6年ぶりに行われることが6日、分かった。9回目の開催となる。また、男性部門「TOHO NEW FACE」も始まる。46年から60年代まで開催され、三船敏郎さん、宝田明さんら俳優、女優を生んだ「東宝ニューフェイス」の名を継ぐ。受賞発表は11月6日。

両オーディションは、東宝創立90周年プロジェクトとして行われる。オール東宝を掲げるとしており、その表れが、男性部門「TOHO NEW FACE」と、ミュージカル賞の設置だ。

男性部門について、主催者側は「男性もいて、女性もいてというサイクルが世の中の流れとして必然。継続していきたい」と話している。また、東宝は大作、名作、数々のミュージカルを制作しており、ミュージカルで活躍できる才能を発掘する。

「東宝シンデレラ」「TOHO NEW FACE」のグランプリ受賞者各1人は、東宝製作の映画、ドラマへの出演が、ミュージカル賞受賞者は東宝制作のミュージカルへの出演が約束される。

今日7日から募集が始まり、10月には4次審査の合宿審査が行われる。合宿審査には映画プロデューサー、演劇演出家らが審査するほか、沢口、高嶋政宏、高嶋政伸、長澤、上白石萌歌、上白石萌音、浜辺美波も審査に加わる予定。沢口は「みんな頑張ってほしい」と話していたそうで、長澤も積極的に参加を希望したという。

オーディションの実行委員長で、東宝常務の市川南氏は「東宝らしいやり方、丁寧なオーディションで、才能を見つけたい」と話している。東宝芸能社長の池田篤郎氏は「90周年、100周年から先のエンターテインメントを担っていける人材を見つけたい」と先を見据える。

募集の告知ポスターや映像には、11年開催の第7回シンデレラ3人、萌歌、萌音、浜辺がそろって登場する。3人の共演はオーディション以来11年ぶりと、めざましい活躍を象徴している。市川氏が「3人のスケジュールを合わせるのが大変だった」と言うほどだ。

3人はそれぞれ、オーディションの思い出と、応募者の背中を押すメッセージを送った。最年少でグランプリを受賞した萌歌は「今思えば私の人生の大きな分岐点でありスタート地点でした。勇気を振り絞って踏み出した1歩が、人生を変える大きな1歩になるはずです」と話している。

審査員特別賞の萌音は「このオーディションで、本当に人生が変わりました。どうかじっくり考えて、心が決まったら、1歩を踏み出してみてください。『好き』という気持ちを信じてみるのもいいと思います」とコメント。

ニュージェネレーション賞の浜辺は「選んでいただいて、私は夢を見つけることができ、そして夢をみさせていただいています」と語っている。

「東宝シンデレラ」「TOHO NEW FACE」実施概要

▼応募期間 4月7日~7月18日

▼応募資格 満10歳~満22歳(7月18日時点)

▼応募方法 公式サイトから。1次審査エントリーはウェブ書類と1分程度の自己PR動画

▼その後の審査 8月から札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡で2次審査。9月に東京、大阪で3次審査。10月に合宿審査。11月6日に受賞者発表

▼賞金 「東宝シンデレラ」「TOHO NEW FACE」グランプリに各300万円、ミュージカル賞に各100万円