岸井ゆきの(30)、高橋一生(41)のダブル主演で1月期に放送されたNHKよるドラ「恋せぬふたり」が第59回ギャラクシー賞テレビ部門特別賞を受賞し、28日、放送批評懇談会から発表された。

他者に恋愛感情を抱かない恋愛的指向と、他者に性的にひかれない性的指向を表すアロマンティック・アセクシュアルをテーマに描き、「ドラマ史上画期的な作品」「新しいドラマの可能性を開いた」と評価された。

選評は以下の通り。

「本作は、他者に恋愛感情や性的欲望を抱かないアロマンティック・アセクシュアルの男女の同居を通して、従来の価値観にとらわれない新しい家族のあり方を示しました。これまで多くのドラマが恋愛の成就や結婚をゴールとして描いてきました。しかし本作は、恋をすることが誰にとっても幸福であるという固定観念を覆し、パターン化した家族関係、人間関係の描き方に一石を投じたと言えます。ドラマ史上画期的な作品としてその功績をたたえ、特別賞を贈ります」。

贈賞式は6月1日に都内で無観客で行われ、放送批評懇談会YouTube公式チャンネルでライブ配信される。