櫻坂46渡邉理佐(23)の卒業コンサート千秋楽公演が22日、東京・代々木第1体育館で行われた。

欅坂46に一期生として加入し、櫻坂46改名後も常にグループを引っ張ってきた功労者。自身の希望もあり、櫻坂46改名後ほとんど披露していなかった欅坂46時代の楽曲の“封印”を次々と解くサプライズがあった。

6曲目、「二人セゾン」のイントロが流れると、客席からどよめきが起こった。欅坂46デビュー年の16年11月にリリースしたサードシングルだ。さらに「僕たちの戦争」「青空が違う」「制服と太陽」と続く。セカンドシングル「世界には愛しかない」も披露すると、大きな拍手を浴びた。

20年10月、欅坂46から櫻坂46に改名後、欅坂46時代の楽曲はほとんど披露してこなかった。昨年7月の日向坂46との合同ライブ「W-KEYAKI FES. 2021」で2グループ合同で歌った「W-KEYAKIZAKAの詩」と、昨年12月の「1st YEAR ANNIVERSARY LIVE」で披露したユニット「青空とMARRY」の楽曲「ここにない足跡」「青空が違う」のみだ。シングル曲はじめ、欅坂46のグループ単独全体曲は“封印”されていた。

今回のライブは、欅坂46時代を含めても初めてとなる、メンバー個人に焦点を当てた卒業コンサートだった。グッズデザインも本人が監修。セットリストなどライブの構成にも渡邉の希望が大きく反映された。

初日と千秋楽両日「太陽は見上げる人を選ばない」「危なっかしい計画」が披露され、初日には「手をつないで帰ろうか」「風に吹かれても」もパフォーマンス。2日目の千秋楽には「僕たちの戦争」も披露し、アンコールでは「割れたスマホ」「波打ち際を走らないか」「ここにない足跡」もメドレーで歌った。ファンにはうれしいサプライズだった。

渡邉は「『割れたスマホ』なんて、何年ぶり!? ってくらいの」と興奮気味。「今回、『青空とMARRY』のメドレーをやりたいですっていうのも提案させていただいて。これまでの『青空とMARRY』の楽曲4曲を披露させてもらったのですが、皆さんいかがでした?」と尋ね、大きな拍手を浴びた。

渡邉が「久々にできてうれしかったよね」と喜ぶと、キャプテン菅井友香(26)も「ありがとう。一緒にやりたいって言ってもらえてうれしかったし、最後に一緒に歌えて本当にいい思い出になった。忘れない、これ」と笑顔だった。