乃木坂46久保史緒里(20)が、舞台「桜文(さくらふみ)」(9月5日初日、東京・PARCO劇場など)に主演することが21日、分かった。花魁(おいらん)役に初挑戦する。

明治中期が舞台。久保演じる吉原随一の花魁桜雅(おうが)は、妖艶なたたずまいとともに決して笑顔を見せないことで知られていた。ある日、少女時代に心から思い合っていた少年とうり二つの男性、霧野一郎(ゆうたろう)と出会い、物語の歯車が動きだす。榎木孝明(66)らも出演。寺十吾氏が演出を担当する。

乃木坂46の中でも特に清楚(せいそ)で真面目な印象の強いメンバーの1人。脚本を手掛けた秋之桜子氏からは「久保さんの清楚な透明感とともに憂い帯びた目とはかなさで、この舞台にさまざまな香りを放っていただけることでしょう」と期待を寄せられた。

花魁役は、新境地へのビッグチャレンジとなる。「私にとって挑戦となる舞台です」と自覚も強い。「目に見える部分は豪華で美しくきれいでも、苦しい過去を抱えていたりと、その1人1人の背景を知れば知るほど深い世界だと思います。当時の感じや所作はもちろん、いかに桜雅が過去に抱えている悲しさを表現できるかもポイントになってくると思うので、頑張りたいです」と意気込んだ。