5代目円楽一門会による「三遊まつり」が22日、東京・墨田区の木母寺で行われ、今年1月に脳梗塞を発症し入院、その後はリハビリを続けていた落語家三遊亭円楽(72)が元気な姿を見せた。

作務衣姿で取材に応じた円楽は移動は車いすながらも、「復帰おめでとうございます」と声をかけた報道陣に「まだ、死んでねえよ」とブラックジョーク。来月11日の国立演芸場8月中席で高座復帰することには「素振りとピッチングを練習しているよ」と大リーグの大谷選手ばりの二刀流で答えた。

円楽は一門会会長の三遊亭圓橘(77)と三遊亭好楽(75)とともに、写真撮影に応じた。円楽は「体重は入院して10キロ痩せたんだけど、退院して9キロ太った。だから体が重くて。晩酌も少々、始めたよ。リハビリも負荷をかけている」と話した。

17日に放送された日本テレビ系「笑点」では、円楽のリハビリ風景が流れ、最後は「昇太、首洗って待ってろよ」と毒舌で復帰をアピールしていた。

好楽は「この人がいないとおもしろくないのよ。笑点はこの人がつないできたものだから」。笑点への復帰に円楽は「世間が欲しているんだよね。リハビリをやっている時も、介助の人が、笑点って最近、つまんないですよねって、言っていたよ。師匠が出ないからって。俺の存在感だよな」と笑顔を見せ、最後は「みなさんも気を付けてね」と報道陣を気遣った。

木母寺には、落語中興の祖である三遊亭圓朝が、一門隆盛のために建立した山岡鉄舟の三遊塚があり、この日は追善供養が行われたほか、記念寄席も行われ、三遊亭兼好(52)三遊亭萬橘(43)三遊亭楽天(46)が出席した。