日本とヨーロッパを中心に意欲的に活動する指揮者の山田和樹(43)が25日、英国ロンドンの夏の風物詩であり、世界最大のクラシック音楽祭と言われる「BBCプロムス」にデビューした。

度重なる客演や日本公演で強い信頼関係のあるバーミンガム市交響楽団とともに、ロイヤル・アルバートホールで公演した。

山田は「学生時代に旅行先のロンドンでプロムスを聴いてから、その舞台に立つことは夢のひとつだった」と話している。

曲目はグリンカ「ルスランとリュドミラ」序曲、エセル・スマイス「バイオリンとホルンのための協奏曲」、エレナ・ユリオステ(バイオリン)/ベン・ゴールドシャイダー(ホルン)「ラフマニノフ交響曲第2番」。

メランコリックで叙情的な音色、情熱的な一期一会の音楽が紡がれ、会場中が、万雷の拍手、スタンディングオベーション、そしてブラボーに包まれた公演の様子は「BBC Radio 3」で、期間限定でアーカイヴ配信中。

山田は来年4月にバーミンガム市交響楽団首席指揮者兼アーティスティックアドバイザーに就任予定。同6、7月には日本公演が予定されている。