NHK大阪放送局は2日、今秋スタートの次期NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の語りは、さだまさし(70)に決まったと発表した。

ドラマは福原遥がヒロインを務め、大阪(東大阪)と長崎(五島列島)を舞台に、空へのあこがれを描く。

長崎出身のさだは「僕の故郷、長崎の五島列島がこのたび朝ドラ『舞いあがれ!』の主人公・舞ちゃんの大切な『お婆ちゃんの故郷』なのです。僕も五島が大好きです」とコメント。

五島列島については「美しい海、温かな人々、おいしい食べ物、潜伏キリシタン史跡の数々」と紹介。ナレーション担当には「毎朝たくさんの人々が楽しみにお待ちくださる朝ドラのナレーションはとても大切です。僕には大役ですが精いっぱい務めさせていただきます。故郷がご縁となってつなげていただいたこのドラマ。一人の少女が夢に向かって「舞いあがる」姿を見守り、支えるように、毎朝精いっぱい応援しようと思います」と思いを寄せた。

さだの起用について、熊野律時制作統括は「ヒロイン・舞の物語を、優しい声とユーモラスな語り口で包み込んでくれるのは、誰だろうと考えたときに浮かんできたのが、さだまさしさんでした」と説明。

「長崎出身で五島の歌も作曲されていて、ばらもん凧もご存じとのことで、これ以上ピッタリの方はいないと思い、語りをお願いすることにしました。さだまさしさんの声が、「舞いあがれ!」に吹く柔らかな風になってくれると思います」と期待を寄せた。

ドラマは1990年代から現在を舞台に、福原演じるヒロイン岩倉舞が、ものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら、飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生を描く。