英王室を離脱し、米カリフォルニア州に移住したヘンリー王子(37)の妻メーガン妃が、4日に41歳の誕生日を迎え、ウィリアム王子夫妻ら王室メンバーからSNSで祝福メッセージが送られる中、エリザベス女王から祝福がなかったことが話題になっている。女王は2018年にメーガン妃がヘンリー王子と結婚してシニアメンバーと呼ばれる高位王族になって以降、昨年まで毎年お祝いメッセージを送っており、祝福がなかったのは今年が初だったことから、「鼻であしらわれた」との声が出ている。

女王は、2020年に夫妻が王室離脱して以降も、21年に出演した米テレビ番組で王室メンバーから人種差別的な発言を受けたと暴露した後も誕生日を祝っていただけに、今年は公に誕生日を祝うことを望まないという強い意志が感じられる。一方で、英デイリー・エクスプレスの王室担当記者は、公式サイトでは高位王族ではない妃(きさき)の誕生日メッセージを投稿しなかっただけで、女王は個人的にメーガン妃に直接祝福メッセージを送った可能性を示唆している。

夫妻は6月に女王の即位70周年を祝う祝賀行事プラチナジュビリーに出席するため、離脱後初めて一家そろって帰国し、長女リリベットちゃん(1)と女王の初の面会も果たしたが、ツーショット撮影を拒否されたと伝えられている。ヘンリー王子夫妻は王室メンバーとの確執のうわさが絶えない中、年末までにヘンリー王子の自伝が発売されるほか、夫妻の非公式暴露本の続編も来年出版される予定であることも明らかになっており、関係修復は難しいと見られている。

一方、不仲説が根強くささやかれるウィリアム王子とキャサリン妃夫妻は、プラチナジュビリーの礼拝で撮影されたメーガン妃の写真と共に、「サセックス公爵夫人、お誕生日おめでとうございます」とツイートして祝福。また、チャールズ皇太子とカミラ夫人もプラチナジュビリーの別の画像をツイートし、同様に誕生日を祝福している。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)