宮川大輔(49)が10日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「グッバイ・クルエル・ワールド」(大森立嗣監督)公開記念舞台あいさつで、この日、登壇しなかった斎藤工(40)に「むち打ちになるくらい蹴られた」と笑いながら明かした。

宮川は劇中で、ラブホテルで秘密裏に行われたヤクザの資金洗浄現場を狙い、大金を強奪した強盗団のメンバー武藤浩一郎を演じた。玉城ティナ(24)演じる、自由を買い占める大金が欲しい坂口美流のピュアな本能にほれ、行動をともにする中、斎藤演じるヤミ金業者の萩原政春に脅され、暴力をふるわれるシーンが再三、描かれる。

宮川は、斎藤との共演について聞かれ「工君が、たばこをボーンッとしてきたり、お金とか放ったりとか…結構、ものを放られたので。お金を投げ付けられ…仕掛けてきはることで自分(の役)が出来上がっていった」と、斎藤に追い込まれたことが役作りにつながったと明かした。その上で「最初は対等というか、もうちょっと行きたかったけれど、ものを放られると思ったら、すごく怖くなって。急に、雑誌をバーンッと放られて、また、もの放ってきたと」と、ひたすら斎藤からものを投げ付けられ、恐怖心を覚えたと吐露した。

宮川の、斉藤に仕掛けられた“暴力トーク”は止まらず「ちょっと、待ってと。いきなり、きはる。リアルな反応でしたね。本当に怖かった」と評した。劇中で、最も怖かったキャラクターを聞かれても「工君ですね」と即答。「あんだけ、やられたらトラウマ…グッサとやられた。カットがかかると優しすぎる…そのギャップがある。ドーンッと、マジで、むち打ちになるくらい蹴られてる。だけど、終わってOKとなったら、首をポンポンッてたたく。普段は、ああいう優しい方なんで」と苦笑した。

玉城も「怖いなぁと思いました。普段の斎藤工さんとのギャップが怖い。本番で、いきなり雑誌とか投げられるとか、すごい」と、斎藤のヤミ金役を演じた時の怖さと、普段の優しさとのギャップを口にした。