井上ハヤオキ氏の人気電子コミック「サワコ」が原作の、BS-TBS連続ドラマ「サワコ~それは、果てなき復讐」(10月2日スタート、日曜午後11時)の制作発表がこのほど、都内で行われ、主演の趣里(31)深川麻衣(31)らが出席した。

趣里演じる主人公のサワコが、深川演じる元同僚のマチカの人間関係に侵食し、破壊していくラブホラーサスペンス。

趣里は「作品の内容とは違って、現場は穏やかで、マイマイ(深川)とは同学年で血液型もO型で共通点も多く、うち解けています」と話せば、深川も「20歳からこの世界に入った点とか、共通点が多く、芸能界にはこの学年はあまりいないのでシンパシーを感じています」。

会見での受け答えの隅々に、現場での仲のよさが感じられた。深川は「メークさんが作ったTシャツをみんなで着てきたり、今日は短パンデーとかいって、服装を統一したりとかしています。趣里さんが大量の駄菓子を差し入れてくれて、童心に戻ることができました」。

マチカの弟役の曽田陵介(24)は「趣里さんは芝居の相談にのってくれて。僕が『アネキ』と呼んだら『オリョウ』と応えてくれて、うれしかった。一気に距離が縮まりました」。

原作コミックと同じく、今作は性的シーンが随所にあるため、俳優の身体的、精神的な安全を守る、インティマシー・コーディネーターを迎えた。民放作品としては初めての試み。趣里は「事前に監督の意向を伝えられたり、絵コンテで説明してくれたり、現場でいきなりというのがなかったです。事前に意向も聞いてくれました。そういうシーンは緊張感がありますが、心強くで、ケアをしてくれたので安心でした」。小関裕太(27)も「キスシーンとか、ハグのシーンでもケアをしてくれました。上半身裸になりお風呂に入るシーンでも、事前に、不快ではないですかと聞いてくれました。丁寧に聞いてくれるので、安心して撮影に臨めました」と話した。

同局によると、インティマシー・コーディネーターの導入に加え、撮影前には、リスペクト・トレーニングも受講したという。ハラスメントかどうかの白黒をつけるのではなく、相手へのリスペクトがある行為や言動なのを、立ち止まって考える取り組みだ。作品だけでなく、ドラマ制作現場の環境改善にも取り組んでいる。