篠原涼子(49)が、94年の大ヒット曲「恋(いと)しさと せつなさと 心強さと」を28年2カ月ぶりにセルフカバーすることが17日、明らかになり、配信がスタートした。来年発売のゲーム「ストリートファイター6」日本イメージソングに起用され、再び小室哲哉(63)とタッグを組む。

同曲は、「篠原涼子 with t.komuro」として94年7月21日に発売され、劇場用アニメ「ストリートファイターII MOVIE」の主題歌に起用されると、日本の女性歌手として初となるダブルミリオンを記録するなど大ヒット。篠原は同年のNHK紅白歌合戦に初出場するなどスターダムを駆け上がり、90年代前半から始まった「小室ブーム」の先駆け的な曲にもなった。

今回は、今年35周年を迎えたカプコン「ストリートファイター」シリーズが、来年新作の「6」を発売するにあたって、同社が日本イメージソングとして同曲のリメークバージョンを依頼して実現。小室がリアレンジし、篠原も原曲キーのまま歌い直した「恋しさと せつなさと 心強さと 2023」が完成した。

18年公開の映画「SUNNY 強い気持ち・強い愛」で篠原が主演し、小室が劇中音楽を担当したことがあったが、音楽プロデュースでのタッグは、95年のアルバム「Lady Generation~淑女の世代~」以来となった。篠原は改めて同曲について「自分の人生を変えてくれた曲で、小室哲哉さんがこの曲を与えてくださらなければ、この仕事をやってなかったかもしれないと思うくらい、小室さんに出会えて心から感謝しています」。セルフカバーについても「新しいバージョンが完成しましたので、オリジナルを聞いたことがある人も、また新しい気持ちで聞いていただければと思います」。

小室も「この曲は僕の中でも大ヒットした楽曲で、自分のプロデュースの中でもすごく自信をつけさせてもらって感謝している曲。『スト2』の『春麗』という女性ファイターが篠原涼子ちゃんとイメージがかぶって、ファイターたちを応援している目線で歌詞を書きました。他人からは強そうに見える人でも、恋しくて、せつなくて、でも心強くて、というところから出てきた言葉でした。また新しいバージョンも、歌詞はオリジナルのままなので、ぜひみなさん新しく涼子ちゃんが歌った歌で、歌詞をかみしめて聞いてもらえるとうれしいです」とコメントしている。