英国のウィリアム皇太子(40)が、確執が取り沙汰される弟ヘンリー王子(38)の誕生日だった15日にキャサリン皇太子妃と共にエリザベス女王がクリスマスを家族と毎年過ごしたことで知られる北東部にある私邸サンドリンガムハウスを訪れた際に、市民から「ヘンリー王子の誕生日を忘れてた?」と尋ねられるハプニングがあったといいう。

ヘンリー王子は敬愛する祖母エリザベス女王が亡くなった1週間後に38歳の誕生日を迎えており、この日サンドリガムハウスの周辺に弔問のために集まっていた人から突然質問を受けた皇太子は、クスクス笑いながら「忘れていませんよ」と返答したと英サン紙が伝えた。その後、「今日は弟の誕生日です。あなたの言う通りです」と述べ、笑顔を見せたという。

服喪期間であるため、ヘンリー王子がどのように誕生日を過ごしたのかは不明だが、ウィンザー城の敷地内にあるウィリアム皇太子夫妻の新居アデレード・コテージに弟夫妻の姿がなかったことだけは間違いないと同紙は伝えている。

皇太子はこの日、集まった人たちに「エリザベス女王のひつぎの後ろを歩くのは辛かった」とも語っていたことが伝えられており、ある女性は母ダイアナ元妃の葬儀を思い出したと述べていたことを明かしていた。

ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃、ヘンリー王子とメーガン妃の4人は10日、そろってウィンザー城外にサプライズで姿を見せ、弔問に集まった人々やメディアを驚かせていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)