英ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われたエリザベス女王の国葬に参列した女王のひ孫の1人シャーロット王女(7)が、終了後に寺院の外で泣きじゃくる姿が目撃された。

ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃の3人の子供のうち、王位継承順位で第2位と3位の長男ジョージ王子(9)とシャーロット王女だけが、女王のひ孫12人の中で国葬への参列が許されていた。王位継承順位第4位の末っ子のルイ王子(4)は、幼すぎるため留守番となった。

国葬参列者の中で最年少となったシャーロット王女は、礼拝中は身長が低いために足が床につかず椅子に座りながら足を揺らす場面もあったというが、終始落ち着いていたという。しかし、葬儀が終了して寺院の外に出るとこらえていた涙があふれだし、公然と手で目元を覆いながら泣き出したという。母キャサリン皇太子妃が慰めるようにやさしく背中に手を当てる場面も見られた。

そんな王女は、馬と競馬の愛好家として知られた女王に敬意を表すため、胸元に小さなダイヤモンドの蹄鉄(ていてつ)形のブローチを身に着けていたことも話題になっている。

また、埋葬されるウィンザー城に向かう女王のひつぎを乗せた霊きゅう車が、ロンドン市内のウェリントンアーチを通過するのを見送った際には、兄ジョージ王子に「お辞儀しないとだめよ」と指示する様子が映像に記録されていたと米ピープル誌が報じた。しっかり者と言われる王女は、6月に行われた女王の在位70周年を祝うプラチナ・ジュビリーの祝賀行事でも兄の態度をさりげなく注意するそぶりを見せて話題になっていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)