英国のヘンリー王子(38)が、祖母エリザベス女王が死去したことを知らされたのは王室の公式発表のわずか5分前で、家族の中で一番最後だったと主張する報道があったことを受け、チャールズ国王の広報官が「すべての家族が知らせを受けた後に、国民に知らせた」と声明を出した。

王室がこのような臆測記事に対して反論をすることは、まれ。王子がいつ知ったのかは言及していないが、女王の訃報を巡ってヘンリー王子が意図的に疎外されたことはないと暗に示した。

8日に女王の健康上の懸念が伝えられたことを受け、ヘンリー王子は女王が滞在していたスコットランドのバルモラル城に向かっている最中に訃報を耳にしていた。米FOXニュースは、ヘンリー王子が空港に着陸したのが6時46分で、王室が崩御を発表したのが6時半だったと伝えている。

英テレグラム紙は、王子はスコットランドの空港に着陸する直前に機内でチャールズ国王からの電話で訃報を知らされ、飛行機が着陸するまでに訃報が発表されたと伝えていた。その後、同紙は、王子は家族の他のメンバーと異なる扱いを受けておらず、非常に困難な状況の中で国王は誰とも定期的に連絡を取っていないと主張する記事を出している。

米FOXニュースは女王の体調悪化は前夜に家族全員に伝えられていたが、その時は緊急を要するとは考えられておらず、翌朝になって容体が急変したため、国王は2人の息子に電話で危篤であることを告げたと当時の状況について伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)

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