英王室の公式ウェブサイトでヘンリー王子(38)とメーガン妃(41)夫妻の名前が、アンドルー王子と並んで最下位に降格させられたことが分かった。

王室の公式サイトにある王室メンバーを紹介するページ「ザ・ロイヤル・ファミリー」で、夫妻は最近まで上級メンバーの下に名前が掲載されていたが、エリザベス女王の死去後に最下位に位置するアンドルー王子の上に夫妻の紹介が再配置されたと、英テレグラフ紙が報じた。

王室を離脱する前は、兄ウィリアム皇太子夫妻のすぐ下に名前があり、離脱を受けて1年3カ月ほど前にチャールズ国王の弟エドワード王子夫妻と妹アン王女の下に移動していたが、今回新たに更新されたページでは女王のいとこであるグロスター公爵リチャード王子、ケント公爵エドワード王子と妹アレクサンドラ王女の下に位置している。

アンドルー王子は、未成年への性的暴行疑惑を受けて2019年に公務を退いており、公務を行っていないヘンリー王子夫妻も同様の立場に降格したとみられる。

同紙は、チャールズ国王が即位したことで、かねて望んでいた「王室をスリム化」するというビジョンを反映してのものだと伝えており、現在公務を行っていない女王のいとこらはページから完全に名前が削除されたという。

国王は、深刻なインフレが進み生活費が高騰する英国内の情勢を顧み、税金の支出を抑えるために母である女王の時より費用を抑えた簡素な戴冠式を計画していることも報じられている。

王室での夫妻の立場を巡っては、女王死去後に国王の孫として2人の子供たちには自動的に「王子」と「王女」の地位が与えられ、「HRH(殿下または妃殿下)」の称号を得る権利も手にしているものの、いまだ公式サイトで子供たちの称号が変更されていないことも話題になっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)