ムロツヨシ(46)が11日、東京・新宿ピカデリーで行われた映画「川っぺりムコリッタ」(荻上直子監督)公開御礼スペシャルQ&A上映会に登壇。同作を見た、小学校からの友人から、俳優目指して27年で初めて「いい役者になりましたね」と褒められたエピソードを披露した。

ムロは「公開から3週間、ちょっとたちましたけど、皆様の前でごあいさつと、この作品のお話が出来る機会をありがとうございます。良い機会なんでね」と感謝した。その上で、プライベートでの感動した出来事を語り出した。

「こういう機会がないと言えないな、と思ったことが1つありまして。小学校からの、幼なじみと言ってはきれいすぎる腐れ縁が…初めての映画の脚本をもらった時も、地元まで戻り見せに行った彼がいるんですけども。初めてこの映画を見た彼から『いい役者になりましたね』という言葉をいただきました。役者を目指して27年、たつんですけども…。僕、いろいろな舞台も、作品も出てきたんですけどね。会えば2、3週間前も居酒屋で大げんかした仲なんですけども」

非常にいい話で、場内が感動に包まれる中だったが、ムロは「まさか彼から、そういう言葉をいただける日が来るとは思わなかった。これは本当に荻上さんに感謝しておりますし、メールの僕の返事が良かった。『いやいや、監督と主演が素晴らしいんですよ』と返した僕も素晴らしい」と突如、自画自賛した。ただ「監督が映像を作った世界に、松山ケンイチという(俳優が)演じた人物の中で僕は生きてきただけなので。2人、個々人に話すのは気持ち悪いので」と、主演の松山ケンイチ(37)と荻上直子監督(50)に感謝した。

ムロは劇中で、松山が演じる無一文のような状態で北陸のある町の「イカの塩辛」工場で働き始めた山田たけしの隣人・島田幸三を演じた。。島田は、山田が引っ越し早々、部屋に押しかけてきて風呂に入っていないので貸して欲しいとせがんで一蹴されるも、山田を優しく励ますうちに、少しずつ友情のような関係が芽生え始める役どころだ。