英国のヘンリー王子(38)とアンドルー王子(62)が、王室の役割の一つを失う可能性が浮上していることが分かった。米ピープル誌によると、現在施行されている法律では君主が海外に滞在している時や体調が優れないため公務が行えない場合、君主の配偶者と21歳以上の王継承順位の上位4人が代理を務めることが認められている。つまり、カミラ王妃とウィリアム皇太子、ヘンリー王子、アンドルー王子とその娘であるベアトリス王女が、その役割を担っていることになる。しかし議会で今週、2020年に公務から退いて米国に移住したヘンリー王子と未成年の少女への性的暴行疑惑を理由に公務から引退したアンドルー王子の2人が国家顧問を務めることを疑問視する声が上がったという。

 

報道によると、24日に貴族院でスタンスゲート子爵が「ヘンリー王子とアンドルー王子の2人が、国王の公務を代行できる状況を喜んで継続するのか」と政府に質問したという。また、チャールズ国王に対し「賢明な改正を加えることが可能かどうか」尋ねることを要求したことも伝えている。

 

これに対して枢密顧問官のトゥルー卿は、「憲法上の取り決めへの信頼を確保するためにどのような取り決めが必要か、政府は常に検討している」と回答。過去を振り返ると「新しい君主が即位したタイミングが適切な取り決めを検討する有益な機会」になったと述べ、チャールズ国王が即位した今こそ2人の役割について見直す機会であるとの考えを示唆したという。

 

かねてより王室のスリム化を目指してきたチャールズ国王は、君主の公式な代役を務めるのは王室の現役メンバーであると義務付けるよう法律の改正を望んでいると伝えられている。ベアトリス王女もフルタイムで公務を行うメンバーではないことから、国王の妹アン王女と末弟エドワード王子の2人をヘンリー王子とアンドルー王子の代わりに昇格させることを願っているといわれている。トゥルー卿は、「王室との協議が必要」としてそれ以上の議論を行うことを拒否しており、今後この問題が王室との間で話し合われる可能性が高まっている。そうなった場合、2人は厳しい立場に立たされることになりそうだ。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)