女優の平澤宏々路(ひらさわ・こころ=15)が、今日28日からAmazonプライムビデオで配信がスタートしたドラマ「仮面ライダーBLACK SUN」の劇中で、変身するシーンが解禁された。

平澤が演じるヒロイン和泉葵は、主演の西島秀俊(51)が演じる仮面ライダーBLACK SUN(ブラックサン)こと南光太郎と出会い、行動をともにする、怪人差別撤廃を掲げて国連でスピーチまでする若き活動家だ。光太郎から護身術を学び、絆が芽生えていく中、光太郎のスキを突いた怪人ビルゲニア(三浦貴大)に連れ去られ、カマキリ怪人に改造されてしまう。ショックを受けるも、運命を受け止めて強さを増していく役どころだ。

平澤は葵について

「和泉葵という役は今まで演じたことのないキャラクターだったし、アクションも盛りだくさんだったので、新しい事にチャレンジできるというワクワク感もありましたが、台本をいただいてから、白石監督とお会いできるまで、自分のやりたい事が大量に出てきてしまって、『あれもできる!』『こっちでも面白い!』なんて考えていたら頭の中でいろんな“和泉葵”が出来てすごく悩みました」

と評した。

和泉葵役は、オーディションで勝ち取った。「オーディションに受かったと聞いた時は、すごくうれしかったです! いただいた台本を読んで『これはとんでもない作品に受かってしまったぞ…』と感じました。仮面ライダー作品で50周年記念作品…他キャストの方の豪華さ…タイトルの重さに、改めて震えました」と喜びと同時にプレッシャーを感じたと振り返った。

役作りにあたって、さまざまなアイデアが生まれ悩んだというが、撮影中は白石和彌監督に毎シーン相談し、密な時間が安心感につながったという。「白石監督には、ほぼ毎シーン、役について相談して…今思うと、異常なぐらい監督の元で役について話していたと思います。白石監督が1人の俳優として対等に接してくださるのがすごくうれしくて、安心して現場に臨むことが出来ました」。拳や蹴りを使ったアクションにも挑戦した。

共演シーンが多かった西島からは、撮影初日に「葵に対しては、本当の娘のように接するからよろしくね」と言われたという。平澤は「すごく印象に残っています。その一言だけで南光太郎という役に向き合う、強いエネルギーを感じましたし、『この強さには、普通では対応できない。西島さんに負けないくらいやろう!』と、自分自身も強く思いました」と語った。

今回、解禁されたのは、葵が自らの秘めた力に気づき覚醒し、変身を遂げるシーンだ。銀色に輝くカマキリのカマをモチーフにしたベルトの中心には紫色のストーンが光を放っている。

平澤は一番お気に入りのシーンについて「洞窟で南光太郎が復活するシーンです。いろんなことを経験して葵は光太郎に対して愛情が、光太郎は葵に対して信頼が生まれる、2人の感情の変化がすごく表れているシーンだなと思います」と答えた。その上で「このシーンは1日かけて撮影したのですが、葵と光太郎の関係を思うと涙が止まらなくなってしまい、ずっとポロポロ泣いてたら、西島さんに『どうしてそんなに泣けるの?』と聞かれました。光太郎の存在を感じていたくて、待機中もずっと西島さんの近くにいたのを覚えています」と撮影を振り返った。

平澤は「作品の中で出てくるキャラクターは、皆それぞれの“正義”を信じ、それを貫いています。“悪”は、いけないものだと強く批判することも、見方を変えれば“悪”になりうる-人それぞれ、価値観や考え方、感じ方があるのだと、深く考えさせられる作品でした。キャラクターたちがそれぞれの“悪”と闘い、その結末がどうなっていくのか、ぜひ見届けていただけたらと思います」と作品をアピールした。

「仮面ライダーBLACK SUN」では、ダブル主演の中村倫也(35)が、仮面ライダーBLACK SUNのライバルの仮面ライダーSHADOWMOON(シャドームーン)こと秋月信彦役を演じた。