女優でモデルの宮本茉由(27)が映画初出演にして初主演を飾る映画「鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽」(近藤明男監督)が、4日に全国公開を迎える。太宰治の代表作「斜陽」の執筆75周年を記念した作品。このほど宮本が日刊スポーツの取材に応じ、撮影に奮闘した日々を振り返った。
18年の女優デビュー後、「夢」としていた映画初出演の機会は、主演オファーとともにやってきた。宮本が出演する「チョーヤ梅酒」のテレビCMを見た近藤監督が「この子が、かず子だ」と即断したと経緯を知り、驚きとともに「その奇跡に感謝です」と笑みを浮かべる。クランクイン後は「全シーンほぼ出ている」と話すほどの膨大なせりふ量に直面したが、集中力を切らさず「この台本のせりふを覚えられたんだから、もう何も怖くないと思います」と笑った。
戦後の華族令廃止により、没落貴族となった島崎かず子を演じる。既婚の作家・上原(安藤政信)との不倫関係も重要な要素で、意思を持って道徳に逆らう役どころは「難しかった」と話す。一方で、息詰まる日々の中で恋の情熱に生きる希望を見いだしていく姿には「この時代に、自分が強く生きるための選択をしている。すごく強くて優しい女性」と心を寄せる。ラブシーンの撮影では安藤の配慮に感謝し「『緊張しちゃうと思うから、なるべく少ないスタッフでやりましょう』と言ってくださった。1発OKだったと思います」と笑顔を見せた。
モデル業と並行し、これまでに10本のドラマにレギュラー出演。女優デビューまもなくは戸惑うことも多かったが、「座長がしっかりしていないとついてきたいと思えないよなと、自信を持って現場にいるようにしました」。
主演の重みは、宮本に変化と成長をもたらしたようだ。【遠藤尚子】
◆宮本茉由(みやもと・まゆ)1995年(平7)5月9日、秋田県生まれ。16年9月「第1回ミス美しい20代コンテスト」で審査員特別賞受賞。17年2月から雑誌「CanCam」専属モデルを務める。18年テレビ朝日系「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」で女優デビューし、21年テレビ朝日系「ドクターX~外科医・大門未知子~」などに出演。特技はクラシックバレエ、趣味は映画観賞。167センチ、血液型A。



