木村拓哉(49)が6日、岐阜市内で行われた「ぎふ信長まつり」最終日に開催された「信長公騎馬武者行列」に出席した。主演映画「レジェンド&バタフライ」(来年1月27日公開)で織田信長を演じた縁で実現。同作で福富平太郎貞家を演じた同市出身の俳優伊藤英明(47)とともに、劇中で着用した陣羽織で登場した。

2人は市中心部の金華橋通りに敷かれたレッドカーペットに、馬に乗ってさっそうと登場した。全83人の武者行列を率いる木村が「皆の者、出陣じゃ!」と叫び、行進がスタート。約30分間、ゆっくりと練り歩いた。観覧席に入った観客1万5000人に向け、笑顔で手を振る一幕もあった。

行列後のトークイベントで「統制が取れた状況で無事に終わることができて本当によかった。感謝している」と話した。岐阜市出身の伊藤さんは「沿道の人の喜ぶ顔を見て、開催できてよかったと思った」と声を詰まらせた。

観覧エリアの抽選に外れた人も含め、約46万人が来場したという。観覧申し込みには、1万5000人の定員の約64倍となる96万人超が応募。市と岐阜県警は大規模な交通規制を敷き、JR岐阜駅周辺の階段を一時封鎖するなど、「群衆雪崩」の回避に向け、最大級の態勢で警備に当たった。市は雑踏事故防止のため、観覧エリアを16に分け、見物客の移動を制限した。落選者のための見物スペースも急きょ設けられた。

「ぎふ信長まつり」は1957年に始まった。コロナ禍を受け一昨年、昨年は中止。前回19年の最終日の来場者数は約25万人だった。

岐阜県警によると岐阜市中心部で6日午後6時現在、事故やトラブルは確認されていないという。