NHK林理恵メディア総局長の定例会見が24日、東京・渋谷の同局で行われた。

7月30日放送のBS1ドキュメンタリー「スポヂカラ」を巡る文春オンラインの報道について、林メディア総局長は「7月30日の放送回の中で、出演者の肩書に一部誤りがあった。出演者の方におわびを申しあげ、8月に再放送の方針を決めて準備を進めていた」と説明。枠の調整に時間を要したものの、来年1月14日に再放送の準備が整ったとし「肩書などについては出演者の承諾をいただいていたけれど、最終的に確認が不十分だったので、正しいものを再放送させていただく」とした。

文春オンラインは今月16日、7月30日放送の「スポヂカラ」で取り上げた「甲子園 目指せる島へ~鹿児島 奄美大島」に出演した都内の奄美料理店に勤務する男性の肩書が、「店長」ではなく「料理人」で、番組内で紹介した入店時期にも誤りがあったと報じた。

BS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」の字幕問題が記憶に新しいが、山内昌彦理事は「あの問題は基本的な確認作業をしなかったのが問題。今回は、不十分ではあったが確認作業を行った上で放送した形。試写のレベルで見抜くのは難しかったと考えている」と述べた。

BS1の番組で問題が続くが、林メディア総局長は「私自身は構造的な問題とは考えていません。取材の基本である、正確に情報をお伝えするということころで、最終的な確認が不十分だった。その結果的に誤った情報を出してしまった。たまたま残念ながらBS1で続いてしまったけれど、きちんと1つ1つの作業を積み上げ、再発を防いでいきたい」と語った。

NHKサイトの番組ページでは「番組内容の一部訂正と、再放送のお知らせ」と題したコメントを掲載。「7月30日に放送した『甲子園 目指せる島へ~鹿児島 奄美大島』の中で『店長』と紹介した出演者の肩書きと、入店時期に誤りがありました。正しくは、出演者は『料理人』で、入店したのは『去年12月』でした。訂正してお詫びいたします。修正した番組を、来年1月14日(土)に再放送する予定です」としている。