俳優東出昌大(34)が5日、都内で行われた映画「とべない風船」(23年1月6日公開、宮川博至監督)の完成披露上映会に出席した。2月に所属事務所との契約解消後、初の公の場。

広島出身の宮川監督が、18年の西日本豪雨の被害を受けた故郷を題材に、被災した人々の経験や思いを描いたヒューマンドラマ。東出は「こういう作品は被災された方の傷口をえぐるじゃないですけど、追体験される可能性があるものですので、精いっぱい覚悟を持ってやり終えました」と振り返り「お客様が声をかけてくださる時に『思い出していっぱい泣いたけど、撮っていただいてありがとうございました』と最大級のお言葉をいただけたので、今、胸を張ってこの場に立てています」と語った。

演じたのは豪雨災害で妻子を失った漁師、村田憲二役。監督とクランクイン前から広島へ向かって被災者との交流などを通じて役作りの参考にもしたという。「いろんな人の力を借りてこの役ができ上がった」と語り「監督と一緒に憲二という人物に一緒に集中して役作りをやれました」と充実感もにじませていた。

三浦透子、浅田美代子、宮川監督も登壇した。