東宝が13日、23年ラインナップ発表会見を開いた。席上で、山崎貴監督(58)が手掛ける新作「ゴジラ」(23年11月3日公開)の製作状況が明かされた。

東宝の臼井央映画企画部長(44)は、公開日が「約70年前に最初の『ゴジラ』が公開された日と同日です」と、1954年(昭29)に第1作の「ゴジラ」(本多猪四郎監督)が公開された日と同日だと説明。質疑応答では、そのことを受けて、初代との共通項など何らか関係する点が出てくるのか、具体的に説明して欲しいとの質問が出た。臼井氏は「ある時期で、70年前の作品との何か…共通点でないんですけどね、感じる情報は出ていくんじゃないかと思います」と関連性があることを示唆した。

臼井氏は、会見で「(16年の)『シン・ゴジラ』から7年たちました。ついに日本製作のゴジラ新作が公開されることになります。監督・脚本、VFXは山崎貴さん。この20年、東宝作品を支え続けてくれた山崎さんに託しました」と、山崎監督が手掛ける理由を説明。その上で「現在、ポストプロダクション作業中。詳細は、あまりお伝えできませんが、ラッシュを拝見しまして、これぞ山崎貴のゴジラ。これまでの経験、技術の全ての粋を、注ぎ込んでくれているなと。これぞ山崎監督の集大成となることを確信しました」と自信を見せた。

一方で、質疑応答で作品について具体的に内容、情報を出せないのかと追及されると「具体的には出し切っているので言えない。(初代との何らかの関連性を示唆したのも)ダメだったのかも知れませんが…私、限界を超えましたね」と苦笑した。

ゴジラ生誕70周年を迎える24年の前年に公開される、節目の30作目の作品だけにキャスト、内容の発表が待たれるところだ。