俳優火野正平(73)が26日、都内で会見し、14年ぶりとなる新曲「あかんたれ」発売と、全国5カ所での全国ツアーの開催を発表した。

火野は70年代に多くの女優と浮名を流し芸能マスコミを賑わせたが、近年はドラマや映画など存在感ある役者として活躍しているほか、11年からはNHKBSプレミアム「にっぽん縦断こころ旅」で旅人として日本全国を自転車でめぐっている。

ある日、テレビでビデオ専用映画を見ていた時、エンドロールとともに流れるシンガー・ソングライターRio(45)の「ホタル」に聞きほれた。飲食店で同曲をリクエストしたところ、客の中にRioの知り合いがおり、次の店にギターを抱えて来てくれたという。火野は「大阪系の歌が好きでカラオケでも歌う」とし、BORO、河島英五、やしきたかじん、上田正樹の名前を挙げる。「Rioさんはこの流れをくんだ方で、つながっているんだと思いました。それで、出来上がった曲が『あかんたれ』でした。Rioさんは俺のこと、そう思っていたんだ」と笑わせた。

火野といえばプレーボーイと同意語。ワイドショーが元気な時代に、芸能リポーターから追いかけられた。梨元勝さんや須藤甚一郎さんの名前を挙げ「みんな死んでしまいましたね。ざまあみろ」と毒舌を吐いたが、梨元さんには敬意も表した。ある時、青森からの夜行列車に乗った火野を直撃するために上野駅のホームに芸能マスコミが集まっていた。「梨元さんは途中の駅からその列車に乗って、『火野さんはいませんか。恐縮です』って大声で探しているのよ。出ていけないじゃない。でもさすがだよ」と振り返った。

自転車で全国を回る中、腰が痛くなり整形外科を受診したところ、医者からは「いつのまにか骨折ですね」と診断されたという。火野は「疲労骨折ってことなんだろうけど。そういえば、昔も同じような病気になったことがあるよ。いつのまにかセックスって」。

また、いつの時代もプレーボーイが出ると、平成の火野正平などと呼ばれた。「いろいろいたね。ジャイアンツにもいたよ。若い俳優からは、『僕は静岡の中学校の火野正平と呼ばれていました』と言われたことがあるよ」。

最近はおとなしくなったと言い「俺の体は分別、常識、理性からできている」とジェスチャー混じりで語り、理性の際には股間を押さえた。

ツアーについては「俺も楽しみ、時間があったら聞きにきてほしい」。プレイボーイについては「謝ると否定することになるので、死ぬ間際にゴメンって言いたいですね」。

ツアーは3月1日の東京・I’M A SHOWを皮切りに、名古屋、大阪、広島、福岡で開催する。