音楽朗読劇「星の王子さま~きみとぼく~」が26日、東京・南青山のBAROOMで初日を迎えた。

サンテグジュペリの原作を元に、日替わりで2名ずつの出演者で上演。この日は王子役を劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」の小倉久寛(68)、飛行士役を元宝塚男役の水夏希が務め、昼夜2回で200人を集めた。

小倉は「人は、いろんな勉強をして、いろんな経験をして、いろんなものを身につけて立派な大人になってゆくと思っていました。でも、いざ大人になってみるとそうでもなかったりして、全く必要のない余計なものまで身についていたりして、絶対なくしちゃいけない物をなくしていたりして、そんな事を『星の王子さま』に触れて思ってしまいました。いつどこでなくしてしまったのだろう? いまからでも遅くないだろうか? そんな事を思いながら、初日を迎えました」。

水は「いよいよ星の王子さまウイークが始まります! 劇場で稽古してきましたが、照明が入ってまた一段と世界観が広がりました。小倉さんの王子さまとの温かい出会いを存分に楽しみたいと思います。当たり前の事を当たり前にスル-してしまっている日常に、ちょっとだけいつもと違う所に目を向けると、全然違った世界が見えてくる。そんなちょっとの事で訪れる幸せが沢山見つかりますように」と話した。

演出の小見山佳典氏は「トップバッターを担っていただいた小倉久寛さんと水夏希さん。その稽古場は笑いの絶えない和やかでとっても気持ちのいい空間でした。『スベッたらどうしよう。緊張するなあ』という小倉さんに、水さんは『私がボケれば大丈夫!』と胸を張ります。小倉さんの繊細で緻密、ユーモアあふれる芝居に水さんの華麗な歌声とほれぼれする“男っぷり”とがぴったりとかみ合い、美しく切なく、ほほ笑むに満ちた物語が生まれました。やっぱり、小倉・水組(フィギアスケートのアイスダンスみたいですが)は、唯一無二のファンタスティックなペアです。その他のペアの皆さんのマーベラスなシンギング&リーディングもどうぞお楽しみに」とコメントした。

29日までと2月2~5日に昼夜2公演。27日は王子役・戸田恵子、飛行士役・植木豪、28日は吉本実憂、木戸大聖、29日は新谷ゆづみ、阿部よしつぐ、2月2日は島田歌穂、都井勝海、3日は佐久間レイ、上原理生、4日は平野綾、須藤理彩、5日は彩乃かなみ、市毛良枝で上演される。

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