女優深田恭子(40)が主演を務める、アマゾンプライムビデオのオリジナルドラマ「A2Z(エイ・トゥ・ズィ)」(3日配信スタート)のプレミアムイベントが2日、都内で行われ、深田は共演する田中圭(38)GENERATIONS片寄涼太(28)にエスコートされて登壇した。今作は168カ国で同時配信される。

深田がエンタメ系の会見などで公の場に姿を見せるのは、一昨年9月の主演映画の完成披露以来、約1年半ぶり。

2人にエスコートされた深田は「ダブルエスコートされて幸せな時間でした。撮影していた時を思い出し、懐かしい気持ちになりうれしかったです」。田中によると、打ち合わせの際に深田は両手でエスコートされると思っていたという。実際は田中とともに登場し、その後片寄に手を引かれて舞台に登壇した。

山田詠美氏の同名小説が原作で、深田演じる主人公は大手出版社の文芸編集者。別の出版社に同じく編集者として勤務する夫(田中)から、大学生と浮気をしていることを告白され、心にぽっかりと穴が開くが、郵便局員の年下男性(片寄)と出会い、不倫愛に陥る。30代女性の年下男性との恋愛、夫婦関係、仕事の葛藤を描く知的なラブストーリー。監督は14年にフジテレビ系ドラマ「昼顔」で演出を務めた光野道夫氏。原作では激しい描写もあり、深田がどこまで体当たりのラブシーンに挑むのか、配信前から注目を集めていた。

深田は年下の男性と恋愛に「(主人公の夏美は)編集者として割と堅い考え方をしている女性です。それが(片寄演じる)成生と出会って、人生の無邪気さだったりとか、言葉では説明しきれないこととかを、彼女は思い出したんじゃないかなって思いました。恋愛が許されない形であったりしますが、自由に生きていてるって時間が彼女には必要だったのでは」と話した。

第1話から浮気を妻に告白する夫を演じた田中は「とても難しかった。迷うぐらい、つかみどころない役で、現場で話し合いながら作っていく形でした。でも、理知的な割と自信のあるタイプでして。個人的には、理解できないしあまり好きなタイプではありません」などと語った。

最後に深田は視聴者に対し「この原作は、私の友人にもファンが多くて。独特な恋愛の仕方なんですけど、自分なりに考えてみたりすると、また面白い見方ができる作品なんじゃないかと思います。168カ国で流れるなんて本当に夢みたいです。ぜひたくさんの方にご覧いただけたらと思っています」とPRした。