テクノユニット電気グルーヴが、19日未明放送のニッポン放送オールナイトニッポン55周年記念「電気グルーヴのオールナイトニッポン」(午前3時)に出演し、ピエール瀧(55)が自身の過去に触れながら、石野卓球(55)とともに約30年ぶりとなる同番組出演への感慨を込めた。

2人は番組冒頭、91~94年にかけ土曜第2部と火曜1部を担当したことを振り返ると、卓球は「今回なぜうちらに依頼が来たのかよくわからないんだよね」。ピエールも「そうでしょ。30年ぐらい、AMのレギュラー番組やってないわけで。電気グルーヴとして」と、出演オファーについて語った。

卓球はここで「君はやってたんだよね。逮捕される前は」と、相棒が19年に逮捕され、翌年に執行猶予付きの有罪判決を受けた過去イジリ。ピエールは「逮捕される前はやっていて、逮捕したことによってクビになりましたけど」と自虐的に回想した。

卓球は空想トークに突入。「放送中に現行犯逮捕だもんね」と冗談で返すと、ピエールも「そんなドラマチックだった?俺の知っている逮捕と違うんだけど。お前の中ではそうなってんの?」と応じた。卓球は「パラレルワールド。俺聞いてたもん、今日逮捕される、っていう。リークで」。ピエールは「じゃ、教えてくれよ、おまえ今日放送中に逮捕されんぞって」と話題を広げた。

ピエールは「その我々によくぞ、ニッポン放送が任せますね、と」としみじみ。卓球は「うちらがやってたころと今じゃ、全然違うじゃんか。当時インターネットとかもないし、あとコンプラ。当時なかったから」と現在のラジオをとりまく環境を説明すると、ピエールは「そうだもんね、全員が自由に暮らしていた時代ですよね」。続けて「当時の91年くらいのコンプライアンス…なかったですけど、一応、これはやっちゃダメということは言われてましたけど、軽い注意事項ぐらいだったですよね。それが今や2023年、コンプライアンスの恐ろしさたるや」と話した。

卓球は冗談交じりに“陰謀論”を主張。「最初、この話が来たときに、30年ぶりに何故うちら、っていうのと、このコンプライアンスの厳しい時代にうちらにやらせる、ってことは、何かしら後ろで力が働いていて足を引っ張ろうという。ドッキリじゃないけど、壮大な何か」と話すと、ピエールは「あいつらを炎上させようという」と納得した。

卓球はその後も、今回の放送について「いまだに俺は信用してない」と笑いながら追及。ピエールもスタッフを指しながら「あいつら全員、グルでしょうね」と乗ると、卓球は「まだお前の逮捕だけじゃ、物足りないっていう。もっと罰をという」とまたも過去をイジった。

ピエールは今回が収録による放送と明かし、「我々の安全もありますよ」というと、卓球は「これは録っているのは1992年です。昔のアニメとか放送されたときに最初に注意書きで『作品のオリジナリティーを尊重し、当時のままにしてます』って。それを言っておけば録音だから大丈夫なんじゃない」。冒頭から、深夜ラジオならではのゆるいトークを楽しそうに続け、ピエールは「その感じで緩やかに聞いてくださいよ」と呼びかけ。卓球も「このタイトルコールをまたすると思わなかった」と感慨を込めた。