乃木坂46鈴木絢音(24)が10日、都内で、辞書を作る人々との対談集「言葉の海をさまよう」(幻冬舎)の刊行記念囲み取材に出席した。グループからの卒業を前にした心境を明かした。

先月18日、加入10周年記念日の3月28日をもってグループから卒業することを発表した。現在の心境を聞かれ「ちょっとだけ寂しいなって思う部分もありつつ、自分自身のこともそうですし、乃木坂がどんな形に進んでいくのかなっていう未来も楽しみになりました」と明かした。卒業後については「まだ何も決まっていないです。ちょっとだけお休みをして、その時に考えようかなって思っています」とほほ笑んだ。

10年間のアイドル活動を振り返り「本当に楽しい10年だったなって思っていて。以前は1人でいることとかを寂しいって感じない、強い人間だったんですけど。乃木坂に入って、たくさんの方の優しさに触れて、1人って寂しいんだ、孤独感ってこういうことなんだ、って知って」と説明。「ちょっとだけ人間らしくというか、弱くなったと思います。それだけたくさんの方から愛をもらったかなって思います」と感謝した。

卒業する3月28日には東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)で卒業セレモニーを開催する。「選抜常連メンバーではないのに、セレモニーを開催していただけてありがたいと思っております」と述懐。「3月28日は、最終オーディションに合格した日。2期生にとって、とってもとっても大切な日なので。卒業なんですけど、みんなでその日をお祝いできたらいいなって思います」と笑った。

同書は「小説幻冬」の対談連載「言葉の海をさまよう」の書籍化。辞書愛に満ちた鈴木が、辞書を作る人々と対談。辞書出版社の三省堂のバックアップにより、辞書の編さん者、編集者、校正者、印刷会社、デザイナーなどさまざまな関係者に話を聞いた様子を1冊にまとめた。また「文学少女の休日」をテーマに撮り下ろしたショットや、対談を通じてあらためて感じた辞書への愛を語るエッセーも掲載している。

鈴木は秋田県生まれ。13年3月28日、乃木坂46の2期生オーディションに合格。18年8月リリースの21枚目シングル「ジコチューで行こう!」で初選抜入りを果たし、21年以降は選抜に定着。昨年7月に同期の山崎怜奈(25)が卒業して以降は、唯一グループに残った2期生として活動していた。