桐谷美玲(33)がアニメ映画「それいけ! アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント」(6月30日公開)でゲスト声優を務める。昨年3月に所属事務所から独立後モデル業を中心に活動しており、演技の仕事は17年の映画「リベンジgirl」以来6年ぶり。幼少期から見続け、2歳の長男も大好きな作品からの出演オファーに「アンパンマンだからです。神ですよ」と即決した。

1973年に原作の絵本が誕生して50年、88年に日本テレビ系でアニメ放送が始まって35年、13年に原作のやなせたかしさんが死去して10年。節目の年の出演に、桐谷の口から“アンパンマン愛”があふれた。「アニメは、ずっと見ていて。幼稚園の音楽会で歌ったのを、今でも覚えています。クリスマスに父がアンパンマン(の衣装)を着てくれたのが、ものすごくうれしくて。中学生の時もノートに、ずっと書いているくらい好き」。

20年7月、俳優の夫三浦翔平との間に長男が生まれたことを発表。母になりその思いは増した。「子どもが生まれてからのアンパンマンは本当に特別な存在。(息子は)アンパンマンと、ばいきんまんが大好きで子どもが喜ぶ姿を見ながら見るアンパンマンは今まで味わったことのない感じ」。劇中で、ロボットの女の子ロボリィを演じる。初めて人間以外の役を演じるのも挑戦だ。「人を思いやる大切な気持ちとか、私の子どもにも、そう育って欲しいなということがたくさん詰め込まれた、すてきな作品」と母目線で評した。

横浜アンパンマンこどもミュージアムにも一緒に行く長男には「出るとは言っていなくて。『アンパンマンに会えるよ』と」と、さりげなく出演を伝えると「アンパンマン、会えるの!?」と驚き、喜んだという。長男は映画館に行ったことがなく「どんな反応をしてくれるんだろう…気付いてくれるのかな? ドキドキ、ワクワク」と、映画館デビューに期待を寄せた。

声優業も12年「名探偵コナン 11人目のストライカー」以来11年ぶり2度目。今後の方向性については「子どもに我慢させてまで仕事はしなくてもいいかなと思って。寄り添っていける範囲でできることがあれば」と率直な思いを語った。【村上幸将】

◆「それいけ! アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント」 何でも作ることが出来るロボットの女の子・ロボリィは1つだけ作ることができない“大切なもの”があると知り、見つけるためにロボ彗星(すいせい)から旅に出る。途中でプレゼントの箱を拾い、落とし主を探すために向かったアンパンマンワールドで、アンパンマンたちと出会い、楽しい時間を過ごす中で、胸がぽかぽかすることに気付く。その頃、ばいきんまんは、ロボ彗星をバイキンロボ彗星にしようと最強メカ「ロボキング」で大暴れする。