ロックンローラー坂本つとむ(60)が歌う、O世代(オヤジ世代)への応援歌「人生上等!~O世代の身上書~」が話題となっている。

今年1月に還暦を迎えた坂本は、20代で矢沢永吉に憧れ上京し、30代でメジャーデビューを果たす。俳優として活動するほか、全国のライブハウスやスナック、ナイトクラブで歌い続け、「NHK紅白歌合戦」の出場を夢見ている。

同曲は、還暦記念のアルバム「人生上等!」に収録された1曲。還暦はゴールじゃないスタートだ! というメッセージのほか <歌詞>16歳で出会った成り上がり ガツンときてバンドを組んで ロックンロールにのめりこんで Aちゃんに憧れ 今Gちゃん。といった自虐的な歌詞など、同世代を生きたリスナーが共感できる、あるあるが歌詞に収められている。

同曲をTikTokに公開したところ25万回超の再生となり、リーゼント姿でロックンロールに合わせツイストを踊り「Aちゃんに憧れ今Gちゃん」と歌う姿に「よく髪あるな! リーゼントやりたい! けど髪が無い……」といった、若者だけでなく坂本と同世代と思えるユーザーからもリアクションがあったという。

坂本は「反響に驚いています。若い世代には、オヤジがリーゼント姿でロックンロールを歌うことが新鮮に見えているんかもしれませんが、同世代の方からも多くのコメントをいただき、この曲が伝わっていることを実感しています」。「人生上等!~O世代の身上書~」については「歌詞にもあるのですが、16歳で矢沢永吉さんの『成り上がり』に出会い、そこからロックンロール一筋で今年還暦を迎えました。永ちゃんに憧れた自分も今では爺ちゃんですが、還暦は干支(えと)が1周してまた「0歳」に戻るということでもありますので、新たなスタートという気持ちで、私の夢である「紅白歌合戦」出場を目指したいと思います。ロックンロール!」とコメントした。

今作をプロデュースする音楽評論家の富澤一誠氏は「今年還暦を迎えた彼がリーゼント姿で熱いロックンロールで鼓舞する姿に、まさに、オヤジ世代のO世代が共感を得ているのだろう。このO世代という言葉は、Z世代に対しオヤジだからO世代と、まさにオヤジギャグのノリで坂本がつけた呼称だが、この曲を聞いて触発されたあなたは立派なO世代である」とコメントした。