井ノ原快彦が主演するテレビ朝日系ドラマ「特捜9 season6」(水曜午後9時)の最終話が31日に放送され、平均世帯視聴率が10・4%(関東地区、速報値)だったことが6月1日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は5・7%だった。

前回の世帯は10・0%、個人は5・9%。

18年にスタートした人気シリーズの第6弾。井ノ原演じる特捜班主任の浅輪直樹を中心に、個性派刑事が難事件解決に挑む。

◆最終話のあらすじ

特捜班主任の直樹は妻の倫子(中越典子)と参加した地域のゴミ拾い活動で、ボランティアの世話役を担当する真田雅弘(佐戸井けん太)と知り合う。くしくも真田は警視庁勤務で、留置担当官だという。

その矢先、データサービス企業を営む社長・三倉陽平(イワゴウサトシ)が刺殺される事件が発生。捜査をはじめたところ、三倉に恨みを募らせる男の存在が浮かぶ。昨年、三倉の会社でデータ流出騒動が起きた際、犯行を疑われて死亡した社員・橋倉ゆかり(友利恵)の婚約者・小島裕太(永岡佑)だ。

まもなく、青柳靖(吹越満)と矢沢英明(田口浩正)が小島を確保し、彼の所持品から凶器のナイフを発見。やはり三倉を恨んだ末の犯行と思われたが、小島は「ゆかりはあんなこと、やっていません」と亡き婚約者の無実を訴えるだけで、自分のことは何ひとつ語ろうとしなかった。

ところが、留置場に入る直前、突然、小島が「お世話になった人に、ひと言書きたい。それができたらすべてを話す」と言いだし、書くものを借りたいと頼んできた。小島の思いを理解した青柳は近くにあったメモ用紙とペンを渡すが、その夜、小島は留置場内で自殺。手には、「警察は無能だ」と書いたメモを握りしめていた。

警察を非難するメモを残したということは、誤認逮捕だったのか。特捜班が揺れる中、上層部は青柳が紙とペンを小島に貸したことを問題視する。翌日までに被疑者死亡で送検するなら青柳の処分は不問にすると宣告されるが、自らの処遇より真実を明らかにすることを望む青柳の“覚悟”を受け、特捜班は改めて捜査を開始する。