英国のヘンリー王子(38)が、電話の盗聴やハッキングを受けたとして英デイリー・ミラー紙などを発行するミラー・グループ・ニューズペーパーズ(MGN)を相手取って起こした裁判で、法廷に出廷して証言するため、来週帰国予定であることが分かった。英HELLO!誌などが伝えており、王室メンバーが法廷の証言台に立つのは2002年に飼い犬が子供を襲った事件で有罪となった叔母のアン王女以来20年ぶりだという。

1991年から2011年にかけて留守番電話のメッセージへのハッキングや盗聴など違法な情報収集があったとして、2019年にMGNを訴えていたもので、先月10日から裁判が始まっている。

同誌によると、4日は長女リリベットちゃんの2歳の誕生日であることから、王子とメーガン妃(41)は米カリフォルニア州モンテシートの自宅に家族や親しい友人らを招いて誕生日パーティーを行う予定で、王子は誕生日会後に出発して5日に英国入りし、翌6日にロンドンの裁判所に出廷する見通しだとういう。

王子が帰国するのは先月6日に行われた父チャールズ国王の戴冠式以来、1か月ぶりとなるが、国王は同時期にルーマニアのトランシルバニア地方にある小さな村里離れた農村ビスクリに2006年に購入した家屋に滞在を予定しているため、2人が対面する可能性はないと伝えている。長男アーチー君の誕生日を祝うため、王子は滞在時間28時間ほどの弾丸帰国で、国王の戴冠式に出席したことが話題になっていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)