英俳優トム・ホランド(27)がスパイダーマンを演じる「スパイダーマン」シリーズ第4弾が、全米脚本家組合(WGA)が5月2日からストライキに突入したことを受け、製作準備がストップしていることが分かった。

マーベル・スタジオのケビン・ファイギ社長が、今年2月に「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」(21年)に続くシリーズ4弾の企画が進行中であることを明かしていた。19年の「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」から3作品に主演してきたホランドは、契約を満了したが、続編復帰に意欲を見せている。

アップルのストリーミングサービスApple TV+のドラマ「クラウデッド・ルーム」のプレミアに出席したホランドは、米バラエティ誌の取材でマーベル・スタジオの幹部と出演に向けて会談を行ったことを認めたが、現在は脚本家のストライキによって交渉は保留になっていると明かした。

ホランドによるとこれまで何度か話し合いが行われたというが、現時点で製作は初期段階にあるとし、詳細については明言を避けた。

15年ぶりとなるWGAのストライキは長期化が想定されており、すでに人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の前日譚(たん)の脚本制作が中止になるなど影響が広がっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)