7人組アイドルグループ、FRUITS ZIPPERが26日、東京・中野サンプラザで単独公演を行い、10月28日にグループ過去最大規模となる東京体育館で公演を開催することを発表した。アリーナ会場に立つのは初で、9月から行う7都市をめぐる初全国ツアーの千秋楽公演として実施する。

アンコール冒頭で、20年東京オリンピック開催地決定の瞬間をオマージュした映像が流され、発表された。これまでは約2500人が駆けつけた5月の東京・豊洲PITでの公演が観客収容では最大だった。東京体育館は約1万人収容。一気に約4倍となる会場での公演が決まった。

鎮西寿々歌(24)は「この発表を早く言いたくて、今日を楽しみにしていました。(デビュー)2年目で東京体育館でライブをすることは勇気のいることで、とんでもないチャレンジだと思っています。でも、今日ここにいるみんながいたからこそ、この決断ができたなと思います。10月28日に向けて死にものぐるいで鍛錬していきますので、よろしくお願いいたします!」とあいさつした。

この日の公演は7月2日に閉館する東京・中野サンプラザで開催中の「さよなら中野サンプラザ音楽祭」の一環として実施した。“アイドルの聖地”とも呼ばれる会場での公演が実現し、櫻井優衣(23)は「聖地と呼ばれる場所に(デビュー)2年目で立つことができてとてもうれしいです」と喜び、「そして私の大好きなハロー!プロジェクトさんの聖地でもあるということで、この景色を見られると思っていなかったので本当にうれしいです」と笑顔をみせた。

この日は全16曲をパフォーマンスし、アンコール1曲目では新曲「ぴゅあいんざわーるど」も初披露した。ロックバンド、Wiennersのボーカル兼ギター、玉屋2060%が手掛けたアップテンポな明るい楽曲で、会場を盛り上げた。

また、公演終盤には、昨年デジタルリリースされた人気曲「わたしの一番かわいいところ」を9月13日にシングルCDとして発売することも発表した。同曲はキュートな振付と歌詞などで若年層を中心に“バズり”、TikTokで7億回再生、反響を受けて急きょ制作したミュージックビデオは1200万回再生を突破するなど話題となった。

真中まな(24)は「今で対バンとかしてくださったアーティストさんからサイン入りCDをいただくことがあったんですけど、私たちは今まで渡せるものがなくて…」と振り返り「これが私たちですと言えるものができてうれしい」と喜んだ。CD版では初回限定盤、通常盤に加え、メンバー全員のソロジャケット仕様となるメンバー盤の計9形態を発売するという。

ラストはこの日2度目となる「超めでたいソング~こんなに幸せでいいのかな?~」を披露して締めくくった。真中は「みなさんのおめでとうがしみました。ありがとうございます」と感謝を口にした。28年度開業が予定される中野サンプラザ跡地の新ホールでの公演も誓い「5年後のこけら落としに堂々と参加できるアイドルになれるように頑張っていきます」と決意を込めた。