落語家6代桂文枝が80歳の誕生日を迎えた16日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で「傘寿記念落語会」を行った。
最初のあいさつで文枝は「目が覚めたら、80歳になってました。はたちの頃は『10年後は名前を広く知られる存在になりたい』と希望を持ってましたが、今は『10年後は自分の名前を忘れないでいたい』」と客席の笑いを誘った。続けて「20年後、はたちでは『落語やテレビの仕事、息の長い芸人になっていたい』が希望でしたが、80歳の今は『20年後も、息をしていたい』に変わりました」
前半は「ぐっさん」こと山口智充(54)のギターに合わせて、文枝はウクレレを演奏。「あの素晴らしい愛をもう一度」やハワイアンの「南国の夜」、加山雄三の「お嫁においで」をデュエットした。
吉本の誇る大看板にふさわしく、ゲストにはぐっさんの他に中川家、林家三平(52)、さらに三遊亭好楽(76)と豪華な顔ぶれが出演。また多発性骨髄腫闘病中の漫才師宮川花子(68)が夫の大助(73)とともにサプライズ出演。「文枝師匠に呼んでもらってうれしいわ~」と車椅子から笑顔を振りまいていた。
最後に再び登場した文枝は認知症をテーマとした創作落語「ロンググッドバイ」を40分にわたって熱演。変わらぬ舞台への情熱を示した。終演後「おかげさまで大病もなく、ここまで来ました。次は米寿の会でお会いしましょう」と88歳での現役を宣言した。
文枝は1966年に先代文枝(当時は小文枝)に入門。桂三枝の名前で落語のみならずラジオ、テレビでめきめき売り出した。「ヤングおーおー」「パンチDEデート」「新婚さんいらっしゃい」などの人気番組で一世風靡した。一方で早くから創作落語に取り組み、すでに300作を超えている。



