菅田将暉(30)が15日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた主演映画「ミステリと言う勿れ」(松山博昭監督)初日舞台あいさつで、演じる久能整(くのう・ととのう)の優しいセリフを口にする中で、幸せを感じる一方、寂しさもあったと葛藤を口にした。
「ミステリと言う勿れ」は、累計発行部数1800万部を突破した田村由美氏の漫画を実写化し、22年1月期にフジテレビ系で放送された、同名の月9ドラマを映画化した。菅田演じる、天然パーマがトレードマークで友達も彼女もいない、カレーをこよなく愛する大学生の整が、時に優しく、時に鋭い魔法のようなおしゃべりで、いつの間にか登場人物たちが抱えるさまざまな悩みも、事件の謎までも解かれてしまうミステリー。映画版では、原作ファンの間で人気が高い「広島編」を実写化した。
舞台あいさつの冒頭で、赤峰ゆらを演じた柴咲コウ(42)は「救われ、勇気づけられたと覆う。私もゆらさんとして投げかけられて、救われたというのが一女性としてあった」と、整のセリフの素晴らしさを絶賛した。その上で「いいセリフ、いいせりふを言う度に俳優・菅田将暉の脳は大丈夫かな? と。そんなそぶりを見せず、天から降りてきた言葉をおしゃべりするようだった」と、整の長ぜりふを、まるで自らが語るように発し、演じる菅田を絶賛した。
菅田は舞台あいさつの最後に、整のセリフについて熱く語った。「2年前にドラマを始めて、いろいろ整君の…すてきな田村先生の言葉を言わせてもらってきました。『人は弱くて当たり前だと誰もが思えたらいい』という好きなセリフがあった。漫画で読んでいる時は、このセリフで救われるなと思った」と原作の田村氏に感謝した。
その上で「言葉の強さを素直に言えたらいいなと現場に入ったんですけど、いざ現場で整君として言ってみると結構、悲しい気持ちにもなりまして」と、読者として原作の漫画を読んだ時に得た印象と、俳優として演じた整として口から発した印象が、異なっていたと明かした。菅田は「それは何でかなと思うと、本当であれば、こんなことを言わずに住む世の中であれば一番、ピース。演じながらも、整君が優しい言葉を言わずに済む、世の中であれば一番、ピースなのに…」と、整が周囲を優しい言葉で癒やす必要がないような世の中が望ましいのでは、と訴えた。
菅田は、最後に「だから、僕は演じながらも、整君がそんなことを考えずに、優しい言葉をかけずに、ただただ、笑えるような日々に整君がなれるような世界になれば良いと思う」と熱く語った。そして「映画が公開できて、それぞれの言葉が心にしみていくこと、未来につながっていくことを願っています。公開できて、本当に良かったです」とかみしめるように言った。
配給の東宝は、興行収入(興収)50億円超えを目指せるロケットスタートを切った。全国360館で公開され、この日午後3時までの動員と16、17日の座席予約数から分析し、判断した。舞台あいさつには松下洸平(36)劇団EXILE町田啓太(33)原菜乃華(20)萩原利久(24)も登壇した。



