米フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールドで18日、開園中の園内で野生のクマが目撃され、マジックキングダムの一部アトラクションが閉鎖されたことが分かった。

米ピープル誌によると、キャストメンバーが定期点検中に木の上にいるツキノワグマを発見し、同州の魚類野性生物保護当局に通報。クマはその後、無事に捕獲され、園外にあるオカラ国立森林公園周辺のエリアに放されたという。

クマが目撃されたのは、クマたちがゆかいな曲とダンスを披露するアトラクション「カントリーベア・ジャンボリー」からすぐの場所だったことがネットで話題になっている。報道によると、捕獲されたのはメスの成体で、冬の間の冬眠に備えて脂肪を蓄えるため食料を探し求めて、園内に侵入した可能性があるという。

東京ドーム2000個分以上の広さを誇る世界最大規模のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートには、4つのテーマパークや20以上のホテル、ゴルフ場、ショッピングモールなどさまざまな施設があり、周囲は美しい大自然に囲まれている。

当局によると、クマが発見された場合は遠くから見守って自力で移動させることが最善だというが、開園中の園内という状況を考慮して職員がクマを捕獲したという。約10のアトラクションが一時閉鎖されたが、けが人などはいなかった。 ウォルト・ディズニー・ワールドで野生動物が発見されたのはこれが初めてではなく、2016年には同園を家族と共に訪れていた2歳の幼児がワニ襲われて亡くなる事故も起きている。

米ピープル誌によると16年以降、敷地内から250匹以上のワニが捕獲されているという。一部は動物園などに販売されたが、安楽死させられ、食肉として販売されたものもあったと報じている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)