小関裕太(28)と駿河太郎(45)が25日放送のカンテレ制作フジテレビ系連続ドラマ「転職の魔王様」(月曜午後10時)の最終回にゲスト出演する。同作は成田凌(29)が主演、小芝風花(26)がヒロイン役を務める。

同局系初主演の成田が演じる“最恐毒舌”キャリアアドバイザー来栖嵐(くるす・あらし)は、左足が不自由でつえを突いている。求職者の心をへし折るような毒舌を放つため「転職の魔王様」という異名を持つ。仕事や生き方への悩みを痛烈な言葉で一刀両断しながらも、働く自信と希望を取り戻させる“転職”爽快エンターテインメント。小芝はヒロイン役の未谷千晴(ひつじたに・ちはる)を演じる。成田と小芝とは初共演となる。原作は額賀澪氏の同名小説。

小関は、来栖の商社マン時代の元同期・児玉雄一郎を、駿河は学生時代から夢だった仕事を諦めきれない求職者・滝藤航平を演じる。第10話のラストで、児玉(小関)は来栖と4年ぶりの再会を果たした。来栖の商社マン時代の同期でライバルでもあった児玉は「もう1度、あの頃の夢を追わないか。俺と一緒にアフリカで働こう」と、いきなり来栖に転職を打診。来栖が「シェパードキャリア」から去るのでは!?と予感させる展開となった。

事故で左足が不自由になり、アフリカでエネルギー開発に携わるという夢をあきらめざるを得なかった来栖のもとに、再び舞い込んだチャンス。これまでさまざまな求職者を導いてきた来栖だが、最終話では、自らが“導かれる立場”となる。

そんな来栖の元を訪ねてきたドラマ最後の求職者は、駿河演じる食品会社に勤務する滝藤航平。滝藤は、来栖が3年前に担当した求職者で、夢だった広告プランナーの仕事を志望して転職活動をしていたが、結局その思いはかなわず、別の仕事にまい進。しかし、自分のキャリアに迷いが生じ、「もう1度夢を追いたいです」と、来栖の元へやってくる。

これまで来栖が主張してきた“転職限界年齢”はとうに過ぎ、厳しい展開になることは目に見えている滝藤の転職。しかし、偶然にもかつての同僚の誘いで自らの“夢”を思い出した来栖は、心が揺れ始めている今の自分と滝藤の姿が重なり、いつものような歯切れよいストレートな意見が言えない。

諦めがつかない限り、“夢”はいつまでも追い続けるべきものなのか? そもそも、かつての“夢”は今の自分にとっても変わらぬ“夢”で、希望なのか--。今の自分のキャリアを見つめ直し、納得のいく結論を出す術とは?

来栖に転職を打診し、忘れかけていた“夢”を思い出させた児玉と、もう1度夢を追うため来栖に背中を押してもらおうとやってくる滝藤。最終話を彩る2人のキーマンからコメントが到着した。

▼小関裕太コメント

--ドラマの魅力について

「『転職』についてのイメージはもともと、キャリアアップや新しい環境への挑戦というイメージでしたが、このドラマを通して、その他にもたくさんの背景や理由、意味があるのだと感じました。そして、その人生を請け負う『転職エージェント』も、ただその人に合った職を選ぶというだけでなく、その“ひと”を見なければならないのだと知りました」

--役柄について

「児玉は、来栖が昔いた商社で同僚だった人物です。アフリカでのエネルギー事業開発に参加するという夢を描いていた来栖をずっと見てきた男。来栖の夢を後押しする人物とも言えますが、児玉がたどってきた人生も見ていただけるとうれしいです」

--現在放送中のドラマ「癒やしのお隣さんには秘密がある」で、狂気的なストーカー役を熱演。共通項は

「共通点は数学脳だと思います。仁科というストーカーの役では、意中の女性をとりまく環境や人に危険はないかとずっと見守っていました。仁科が彼女の同僚や上司に接する時、その数学脳を発揮し、計算的に周りの人物を監視していました。今回演じた児玉は、来栖と話す時も、(本編では描かれてませんが)取引先と交渉をする時なども誘導するように会話を組み立てていると思います。ただ違うところとしては、児玉は数学的な組み立てもありながら、かなりの直感型。旅人のようにどんどん突き進みながら、時に交渉の時に仕事モードをオンにする。そんな違いも自分自身、この7月期のドラマ期間の中で楽しんでいました」

--「転職」について

「小さい頃、家の設計図を書くのが好きでした。当時は、家を設計するのは『建築士』ではなく『大工さん』だと思っていて、ミュージカルも好きだったので、歌い踊りながら家を作る仕事がしたいというのが子供の頃の夢でした」

--撮影中のエピソード

「成田さんはとってもユーモアがあって、面白い話をいろいろしてくださいました。家に来た友人や後輩に『服どんどん持っていっていいよー』と言ってるという話を聞いた時には、兄貴肌な一面もあるのだなと知りました。そんな成田さんから聞いたこの現場の助監督さんの話なのですが、オーラが見えるという助監督さんがいて『みんな見てもらったから』と、僕も見てもらいました。僕は珍しい『黒』だったそうです。ストーカーを背後にまだ背負っていたのでしょうか(笑い)。詳細を聞いたら良い色だったのでうれしかったです。ちなみに成田さんは『濃い紫』だそうです(笑い)」

--最終話の見どころ

「前回、放送終了間際に、突如登場した児玉。来栖の商社マン時代の同期で、もう1度一緒に夢を追わないかと来栖に問う、重要人物です。このドラマを通して『キャリアアップ』や『人間関係の変化』など、より人生を豊かにするアイデアを受け取ってきましたが、『夢』を実現させることも人生を豊かにするのには欠かせないテーマですね。最終話ぜひ楽しみにしていてください」

▼駿河太郎コメント

--転職について

「何か始めるのに遅いなんて事はないと思ってるので、転職って響きはすてきだなと思っています。もちろん置かれてる状況、年齢などで、勇気も必要だし、足踏みしてしまう事はあると思いますが、いろんな選択肢が選べる世の中であればいいなと思います」

--役柄について

「一生懸命な人だなと…自分の思い描いた人生と、現実の自分に合ってる人生ってほとんどの人が違うと思うんです。それに気づけた人が幸せなんだと思います。もちろん天性の才能があって、努力して理想の人生を突き進む人も居ると思いますが…凡人の僕には、滝藤の気持ちが痛いほど分かりました」

--転職するなら

「小さい時からサーフィンをしていて、サーフィンで飯が食えるくらいのサーファー」

--撮影中のエピソード

「成田君は初めましてでしたが、初めて会った気がしない程、現場の居心地がよくて、座長として貫禄すら感じました。小芝さんとは何回か共演していて、また一緒にやりたかったので、今回ご一緒出来てうれしかったし、まとうオーラみたいなもんがどんどん大きくなっても、初めて会った時と変わらんかわいらしさがあって、そりゃみんなから愛されるわなと…。ほとんど成田君と小芝さんとの芝居でしたが、控室で緊張しつつもなんとかなじもうとしてる、おいでやす小田さんがすてきでした」

--最終話の見どころ

「観てくださる人のほとんどが、自分の人生キャリアを考えると思います。悩んで、迷って、さまよって、それで見つけた答えでいいんだと思います。正解も不正解もなくて、ただみんなが幸せだなぁと、思える世の中になればいいと願ってます。考えるきっかけをくれる最終回になっていると思うので、ぜひご覧ください!!」