NHK定例会長会見が27日、東京・渋谷の同局で行われ、ジャニーズ事務所創業者ジャニー喜多川氏(19年死去)の性加害問題に揺れる、同事務所所属タレントの起用についてコメントした。

稲葉延雄会長は「番組出演の契約が決まっている方はこれまで通り継続するけれど、新規の出演依頼については被害者への補償や再発防止の取り組みが着実に実施されていることが確認されるまでは当面行わない」と説明した。来月2日に行われる同事務所の会見を注視するとした上で「その方針を見ながら、再発防止に向けてきちんとした対応が取られているか見ていきたい」とした。

この方針はこの日から採用され、ジャニーズ事務所側にも伝えたという。

また先週、NHKの担当者が同事務所の役員と対面し、口頭で申し入れを行ったことも報告。会長は「被害者の補償や再発防止の取り組みが、適切かつ迅速に行われることを要請しております」とした。