テレビ東京は28日、都内の同局で定例社長会見を行い、石川一郎社長が故ジャニー喜多川前社長の性加害問題に揺れるジャニーズ事務所について言及した。
9月に行われた同事務所の性加害問題についての会見内容には「(問題を)謝罪して補償しますということでは1歩前進」としつつ「ガバナンスの問題や補償も具体的なものが出ていない」とした。
9月14日にはジャニーズ事務所の東山紀之社長宛てに石川社長名義で文書を届けたことも明かした。「具体的にガバナンスはこうしたほうがいい、補償はこうがいいというようなものを文書にしました。タレント起用は現在契約分は続けるが、新たな起用については極めて慎重に判断すると伝えました。会社名の変更もそれまでも口頭で伝えてきましたが、文書でも伝えてあります」と語った。
タレントの起用についてはNHKが「新規の起用は当面行わない」などと姿勢を明らかにしている。石川社長は「NHKと同じ対応です」と明言。当面の起用は見送る方針だという。その上で10月2日に同事務所が再び行う記者会見内容を注視していく構えだとし「発表をみて今後の対応を考えることになると思います」とした。