元乃木坂46で麻雀プロの中田花奈(29)が9月26日、「Mリーガー」デビューを果たした。
プロ麻雀リーグ「Mリーグ」の2023-2024シーズンに新規参入した「BEAST Japanext」の選手として初登板し2着となった。「Mリーグ」最年少選手として、元アイドルとして、大きな可能性を感じさせる内容だった。
百戦錬磨のトッププロがひしめくMリーグで、トップアイドルグループの元メンバーがどれだけ通用するのか。麻雀ファンならずとも大きな注目を集めた対局だったが、中田はそこまで緊張していないように見えた。もちろん「手震えないつもりが、めちゃめちゃ震えていました」と明かすように、実際は緊張していたのかもしれないが、対局の登場シーンからオーラスまで、実に堂々としていた。
いきなり親番で迎えた東1局こそドラ3のチャンス手が成就しなかったが、東2局でハネ満をツモアガりトップ目に浮上。その後も相手のリーチ対して攻め返してリーチを打つなど、Mリーグ独特の雰囲気にのまれた様子もなかった。2着目で迎えたオーラスも逆転トップの見える手だったが、最終的には冷静にオリを選択しプラスポイントを守り切った。デビュー戦にしては上々な滑り出しと言っていいだろう。
今年4月。中田はプロアマ混合のトーナメント戦「麻雀最強戦」で、役なしの手でアガる「チョンボ」をしてしまった。人間である以上チョンボは誰にでもあり得るのだが、確かにプロでは珍しいミスで、一時は批判の的になったこともあった。元乃木坂46で、ただでさえ目立つ存在なだけになおさらだろう。
それでも、めげなかった。「前まで自分はメンタルが弱いと思ってたんですけど、最強戦でチョンボした時も前向きに『もう絶対こんなことしないぞ』って思えたんです。もうやりたくない、と思って麻雀から逃げなかったので、メンタルは強いのかもなと思いました」と振り返った。「批判されて当然のことをしてしまったし、絶対ないようにしなければいけない、って。前向きに自分のミスと向き合えました」と続けた。
乃木坂46での活動が生きているのだろう。シングルごとに選抜メンバーが発表され、中田も選抜に入ったり、入らなかったりと心が揺れ動く日々が続いた。「アイドルという経験はすごく大変なこともたくさんあるけど、大分メンタルとかも鍛えられました」と笑った。
11年8月に1期生として乃木坂46に加入し、20年10月に卒業。「1期生の中でも結構最後のほうまでいたおかげで、すごくいろいろな経験ができて感謝してます。まさか麻雀プロになるとは思っていなかったんですけど、後輩たちには『何かを突き詰めればこんな人もいるんだよ』っていうのを見せていきたい」と話した。さらに「『元乃木坂46』って名前を背負う意味を感じて、やっぱりなるべく正しく恥じないような行動がしたいです。乃木坂46の名前も麻雀ファンの方に知ってもらえるチャンスですから」と意気込んだ。
当然強豪ぞろいのMリーグですぐに活躍するのは難しいかもしれないが、「BEAST Japanext」のチームカラーである「トップを目指す攻めの麻雀」も手伝って、前向きに勝負する姿が多く見られそうだ。「最強戦」でもチョンボの直後に倍満をアガるなど、強運も持っている。「強いプロの方と打つときほど運がいいんです。Mリーグだからこそ、天和(テンホー)や地和(チーホー)が出ちゃうかもしれません」とほほ笑んでいた。
乃木坂46の1期生オーディションには3万8934人の応募があり36人が合格。1081・5倍の狭き門だった。一説によると天和と地和の確率は約33万分の1とされているが、対局を重ねていけば中田なら…? と思わせてしまう。リーグの台風の目になる可能性は十分にありそうだ。【横山慧】



